海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

辺野古ゲート前で続く抗議/埋め立て工区への土砂投入/辺野古弾薬庫工事に向かうミキサー車

2020-08-21 21:54:23 | 米軍・自衛隊・基地問題

 

 21日(金)は午前8時半頃に豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。K8護岸にはランプウェイ台船が接岸し、②工区への土砂投入が始まっていた。

 そのあと、午前8時57分頃に辺野古ゲート前に移動した。資材を積んだ工事車両がパトカーに先導されてゲート近くに到着するところで、強行される工事に抗議する市民有志が座り込みを行っていた。

 沖縄では新型コロナウイルスの新たな感染者が、一時期の100人越えからは減りつつあるものの、高齢者への感染が多いことから連日のように死亡者が出ている。感染者が多発している那覇を中心とした中南部から、北部地域への感染の広がりが指摘されいる。

 辺野古や安和、塩川の抗議行動に参加する人は、マスクの着用はもちろんのこと、感染防止に細心の注意をしたい。

 生コンのミキサー車やプラントで使用する原料のほかに、空のトラックが多数入った。鉄筋や内装用のパネルなど、他の工事現場で使用されるらしい資材も入っている。1回目の資材搬入では栗石や捨て石などは見られなかった。

 空のトラックは破砕されたコンクリート片や赤土を運び出していた。コンクリート片は国道329号線下のトンネル工事で出たものではないかと思う。豊原の高台から見ると、キャンプ・シュワブ内に山積みになっていた赤土が、連日の搬出でかなり減っている。

 ゲート前から移動させられた後も、歩道でプラカードを掲げたり、搬入の合間にゲート前でデモやシュプレヒコールを行い、抗議を続けた。

 早めの台風対策なのか、国道329号線沿いに張られている目隠しのネットが巻かれていて、国道下で行われている工事の現場の様子や、水陸両用車・AAV7が移動する様子などを見ることができた。

 午前10時25分頃、再び豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。K8護岸には8時半から引き続き明神3号が接岸していて、②工区への土砂投入が続けられていた。

 前日、K4護岸のすぐそばに設置されていたオイルフェンスが引き揚げられたらしく、K4護岸上の2か所に集められていた。空のトラックが来ていたので、別の場所に移動するのかもしれない。

 K4護岸はL字型擁壁の型枠を造る作業が行われていた。ゲートからミキサー車が入っていたが、K2・K4護岸ともに生コンの打設は見られなかった。いつもなら1回目に入ったミキサー車は、この時間帯に打設を行っている。

 午前10時46分頃、辺野古弾薬庫近くの歩道から大浦湾の様子を見ていると、生コンのミキサー車が辺野古弾薬庫の道路を移動していった。1回目に入ったミキサー車は、辺野古弾薬庫の建て替え工事を中心に使用されたのかもしれない。

 午前10時59分頃から、瀬嵩の海岸や森の上から大浦湾の様子を見た。K9護岸にはランプウェイ台船・駿河が、K8護岸にはどう明神3号が接岸していて、土砂の陸揚げを行っていた。両船は赤白のスパッドが3本と2本立っているので見分けやすい。明神3号の後ろに停泊しているのは同船の押し船。

 ガット船は7隻(かいおう丸、寿鷲丸、聖嘉、第百三十六伊勢丸、松龍丸、第八高砂丸、國紀18)が停泊し、松龍丸以下の3隻が台船に土砂の積み替えを行っていた。

 辺野古崎付近の作業ヤードで、消波ブロックの制作の動きはこの時間帯になかった。手前側に並べられた消波ブロックの左横に、山積みとなった捨て石と栗石の山が見える。よく見ると石の大きさが違い、二つの山であることが分かる。上部がきれいに均され、最近は搬入されていないことも分かる。

 午前11時56分頃、名護岳から安和の琉球セメント新桟橋を見ると、ガット船・清明が接岸し、土砂の積み込みを行っていた。新桟橋の先端にはセメント運搬船が接岸している。清明は船体が黒色で、煙突に小池造船のマークがついているので分かりやすい。


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