海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

ガット船による補給が遅れ、土砂の陸揚げ、投入が遅れる。

2020-06-19 20:34:14 | 米軍・自衛隊・基地問題

 19日(金)は安和の琉球セメント桟橋で海上行動を行う予定だった。しかし、電話で確認すると、波が高くて安和と塩川ではガット船が接岸できず、土砂の積み込みがまだ行われていないとのことだった。

 予定を変更して、辺野古でカヌーを出そうかと松田ぬ浜に様子を見に行った。浜の近くは波が穏やかだったが、K4護岸付近は白波が立っており、風が強そうだったので、この日はカヌーによる行動は中止し、抗議船・平和丸に乗って海上から様子を見ることにした。

 午前8時43分頃、埋め立て用土砂を積んだガット船4隻(第八丸喜、第八高砂丸、美鍛丸、神峰)が大浦湾に入っていった。

 ほかに前日の残りで聖嘉というガット船が1隻、大浦湾に停泊していた。最近、新しく加わったガット船である。

 ガット船が入るのと並行して、ランプウェイ台船・屋部5号が土砂を積んでK8護岸に向かっていた。同船はこの後、午前11時15分頃までK8護岸で土砂の陸揚げを行っていた。

 K9護岸に移動すると、ランプウェイ台船・駿河が接岸していた。前日、土砂の陸揚げ作業を終えたあと、そのまま残っていたと思われる。土砂がほとんどないのでダンプカーも姿を見せず、K9護岸では土砂の陸揚げが午前中、行われなかった。

 午前9時半になって第八丸喜が、ランプウェイ台船への土砂の積み替え作業を開始した。本来なら、前日のうちに土砂を積んだ次の台船を準備しないといけないのだが、間に合わなかったため土砂が切れてしまったのだ。通常、K8とK9の2つの護岸を使い、午前、午後に1回ずつ、計4隻のランプウェイ台船が接岸し、土砂の陸揚げを行っている。ガット船も毎日4隻以上入らないと、補給が間に合わなくなる。

 今週は本部港塩川区で波が高く、今日を入れて3日間連続で使えていない。安和の琉球セメント新桟橋も今日は使えていないので、土砂の積み込みが遅れがちとなっている。海上搬送は一度に大量の土砂を運べるが、反面、気象条件に左右されてこのような遅れが生じる。

 安和では連実、夜の8時まで土砂の搬入作業が行われていて、それに対する抗議行動も8時まで行われている。大変な労力を費やして抗議している皆さんの努力が、このような遅れの背後にあることを認識したい。

 午前11時頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。K8護岸には屋部5号が接岸し、土砂を陸揚げしていた。土砂を積んだダンプカーはK2護岸沿いから海に投入していた。

 この日はK4護岸の消波ブロック設置は、午前中、行われていなかった。午前8時半頃、ダイバーが設置場所に入って確認したあと、護岸の上で作業員と話し合っていたので、波が荒らく設置作業は無理と判断したのかもしれない。また、K4護岸の内側では鉄板をどけて、大型クレーンの足場部分の修復作業も続けられているので、そのことも影響しているようだ。

 午前11時19分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9護岸にはまだ駿河が空のまま停泊し、土砂の陸揚げは行われていなかった。

 K8護岸では屋部5号が、土砂の陸揚げを終えて離岸していた。

 午前11時20分頃、第八丸喜からランプウェイ台船のへの土砂の積み替えが終了した。ところが、K9護岸から駿河がなかなか離岸せず、入れ替え作業が遅れて、土砂を積んだ台船がK9護岸に着いたのは午後12時頃だった。結局、K9護岸では午前中、陸揚げができず、午後からの開始となった。同じ頃、K8護岸では2隻目が接岸しておらず、陸揚げが止まったままとなっていた。

 

 

 

 

 

 


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