海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

2月7日の高江の状況

2011-02-07 21:17:38 | 米軍・自衛隊・基地問題
 土、日に続いて7日(月)も快晴で、強い日差しを受けて木々の芽吹きが始まっている。









 高江では朝から多くの人が訪れ、道沿いに張られた各団体の横断幕を眺めたり、沖縄防衛局がやってくるのに備えて作業を行っていた。
 午前中、沖縄防衛局が200名体制でやって来るとの情報があり、緊張が高まる中ミーティングを行った。





 ずっとN1の方にいたので、N4の状況は携帯電話を通して断片的に伝えられる情報でしか分からなかったが、数名の作業員が中に入って樹木の伐採作業を行っている、と伝えられていた。
 N1の方は目に見える動きがなかったのだが、午後3時になって中・南部から来ている人たちが帰り始め、人が減ったのを見計らったように、沖縄防衛局がN1に向かっているとの連絡が入った。
 午後4時1分、沖縄防衛局員が乗った車を先頭に、大型ダンプ1台を含む19台の車を連ねて防衛局員、ガードマン、作業員らがやって来た。





 作業現場入り口の手前で座り込みやシュプレヒコールを行い、作業を強行しようとする防衛局職員に抗議した。激しいやりとりがあり、沖縄防衛局側は立ち往生の状態となった。












 1時間にわたって抗議行動が続けられ、膠着状態になる中、防衛局職員、建設業者、名護署員らが相談を重ねていたが、午後5時に防衛局員らは引き揚げた。N1では作業はまったく行われなかった。沖縄防衛局の動きをつかみ、先手を打って抗議行動を行った住民、支援者のとりくみの成果である。
 N1の前で総括集会が開かれ、県議やうるま市議、諸団体、山口県で反原発の運動をとりくんでいる若者たちのあいさつがあった。
 今日のN1の状況を見て、沖縄防衛局は今後さらに強硬な手段に出てくることが予想されます。多くの人が現場に駆けつけることが、ヘリパッド建設を止める力になります。時間の都合がつく方は、ぜひ高江まで足を運んでください。

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4 コメント

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おつかれさまでした (kazzuu)
2011-02-07 22:22:51
活動に敬意を表します。
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Unknown (かぜ)
2011-02-09 02:44:44
美浦克教さんのツイートからきました。
応援しています。

沖縄、きっと強い地縁血縁が残っているのではないかと思います。その場所では、決して無茶なことは出来ないのではないかと思っています。
たとえば、作業員の写真、一人ひとりを大きく引き伸ばしてWEBに掲載することだけでも、抑止になるような気がします。頑張ってください。
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現場の写真について (目取真)
2011-02-09 21:19:16
作業員を含め高江の現場にいる人の顔は、沖縄防衛局の幹部や政治家、市民運動のリーダーなどをのぞいて、アップではブログに載せないようにしています。
問題は作業員にあるのではなく、彼らに無茶な作業をさせている沖縄防衛局にあります。
また、沖縄防衛局にしても、日本政府・防衛省の指示で工事を強行しています。
本当に批判されるべき対象は、現場にいる作業員、防衛局員ではなく、彼らを動かしていて、自分は表に出てこない連中です。
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Unknown (かぜ)
2011-02-11 13:05:51
確かにそうでしょうか?
日本が戦争に走ったのは指導者に責任があると言われましたが、実際はそれを支持した方が沢山いたからです。
沖縄の人は誰ひとりとして基地建設には協力しないのだ。という状況にすることが抜本的な解決なのではないでしょうか?
沖縄では作業員は確保できない。本土から連れて行っても、宿泊場所も確保できない。食料も調達できない。
そうなってこそ、初めて基地建設の阻止ができるのだと思います。
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