海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

特に大きな動きはなかったが…。 

2015-10-05 22:09:37 | 米軍・自衛隊・基地問題

 週明けの5日は12艇のカヌーで松田ぬ浜を出発した。作業ヤードの予定地は、解体作業のあと目立った動きがない。辺野古崎と長島の間はすでにフロートが三重化されているが、大浦湾の長島近くでは、3日(土)にフロートやオイルフェンスの再設置が阻止されたままの状態となっていた。辺野古崎近くや長島の南側、大浦湾の長島近くの3か所に分かれて作業の動きを注視した。

 3日は作業船の数や動きが先週に比べれば少なかった。辺野古崎や長島のフロート近くに作業船1隻が来たが、1隻では何もできず、フロートの一部を結束しようとして抗議を受け、あきらめてフロート沿いに点検作業を行っていた。

 午後、沖の方でクレーン付き作業船が動き始めたので、長島側にオイルフェンスかフロートを運んでこないか緊張が高まったが、結局、長島側には来ないまま引き上げていった。一見、大きな作業はないまま終わった1日だが、辺野古崎から長島の間や大浦湾に12艇のカヌーが展開し、いつでも抗議・阻止行動に入れる態勢をとっていたからこそ、作業員たちは無理に作業を進めることをあきらめたのだ。

 カヌーや抗議船がいなければ、フロートやオイルフェンスを張り、二重・三重に結束する作業は粛々と進められ、とうに終わっていたはずだ。派手な攻防はなくても、フロート・オイルフェンスのそばに数時間いることで、海底ボーリング調査に向けた作業は遅れていく。その地道な積み重ねをこの1年余つづけてきた。そしてこれからもつづく。

 


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