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海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

辺野古新基地建設現場のずさんな安全管理

2017-09-09 23:57:19 | 米軍・自衛隊・基地問題

 9日は朝、カヌー13艇で松田ぬ浜を出発した。天気予報では午前中は雨になっていたが、辺野古沿岸部はまだ雨雲が寄っていなかった。最初に髑髏の絵がある浜の様子を見たが、前日から続いてフレコンバッグに入れた砂をコンクリートブロックの隙間に詰める作業が行われていた。

 並行してコンクリートブロックの上に鉄板を敷く作業も行われていた。1時間ほどしてカヌーチームは二手に分かれ、一つの班は映画館前の浜に移動した。

 キャンプ・シュワブの映画館前の浜では、N5(中仕切り)護岸の建設に向けて仮設道路の工事が進められている。この日もダンプカーで根固め用袋材を2個ずつ運んできて、クレーンで仮設道路の先端部に設置し、伸ばしていく作業が進められた。

 仮設道路の工事現場は辺野古岬の作業ヤードに隣接している。連日、ゲートから入ってくるトラックの石材は作業ヤードで下ろされ、根固め用袋材がつくられて大量に保管されている。そこからピストン運行で運んでくるので、根固め用袋材の設置作業はテンポよく進められている。

 カヌーチームは可能な限り現場に近寄って抗議の声を上げているが、海上からでは限界があるのでもどかしい。それでも日々、一人ひとりが、何ができるかを考えながら努力を重ねている。

 時々、黒板に数字を書いて根固め用袋材の上に置いて写真を撮っている。数字は仮設道路の長さを示しているのか、袋材の数を示しているのか。

 米軍の警備員が3人出てきて前日と同じく、安全用のヘルメットもかぶらずに工事現場をうろうろしていた。現場では根固め用袋材をクレーンで吊り下げ、移動する作業が行われている。本来、立ち入り禁止であるはずのクレーンの可動範囲内で、米軍の警備員がこのような行動をとっている。ずさんな安全管理がまかり通っている。

 この日は午後から天候が悪化しそうだったので、海上行動は午前中で切り上げた。午後は名護市上空を積乱雲が覆い、雷が鳴り響いた。

 草刈り作業をしたあと午後2時50分頃、辺野古漁港から仮設道路工事の様子を見に行った。両現場ともクレーン車はブームを下ろし、作業員の姿は見られたが、重機を使った作業は控えているようだった。 


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