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海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

4・25海上大行動

2025-04-25 23:51:37 | 米軍・自衛隊・基地問題

 2017年4月25日に沖縄防衛局は、根固め用袋材5個を浜に置いてK9護岸着工を打ち出し、大浦湾側での工事開始を大々的に宣伝した。

 海上保安庁に守られての着工に対し、カヌーチームはフロートを越えて浜に向かい抗議した。

 以来、毎年この日には海上大行動を行ってきた。今年は長島近くでサンドコンパクションパイル船やトレミー船が軟弱地盤の改良工事を行っているので、それを正面に見据えて集会を開いた。

 午前8時18分頃、カヌー31艇で5班を組み、1班から順に松田ぬ浜を出発した。 

 9時前には長島の間を抜けて大浦湾に出ると、全国から寄せられたバナーをオイルフェンスに張り付けた。

 ジュゴンの人形を作った人がいて、こちらも浮きに載ってオイルフェンスの傍で集会に参加した。

 抗議船やマスコミ船など6隻と合流し、午前9時52分頃から海上集会を開いた。

 シュプレヒコールのあと、主催者のヘリ基地反対協を代表して仲村善幸さんが挨拶を行った。

 平和の鐘が鳴らされ、オール沖縄の共同代表である稲嶺進さん、来る参議院選挙に立候補が予定されている高良沙哉さんの挨拶があった。

 続けてカヌーチームから各班1人が出て発言した。

 米兵による女性への性暴力事件の報道があったばかりで、そのことへの強い批判の声が上がっていた。

 海上大行動が行われている間は、いつもは開きっぱなしになっている航路のオイルフェンスが閉ざされ、軟弱地盤の改良工事も止まっていた。

 最後にシュプレヒコールをして集会を終え、カヌーでオイルフェンスを越えて抗議のデモンストレーションを行った。

 この位置からはN8護岸の建設状況が見える。

 連日、新工事用ゲートではダンプトラックに載った大量の石材が搬入されている。

 石材はクレーンを使いここに投下されている。両側から工事が進められ、あと20メートルほどで繋がろうとしているように見える。

 Nは中仕切りを示すが、N1護岸とN2護岸がN8護岸で繋がれば、その中に大浦湾側では最初の土砂投入が行われるだろう。

 カヌーを漕いで大浦湾に向かう途中、辺野古崎付近の様子を見ると、K6護岸ではL字型擁壁の建設が行われていた。

 新工事用ゲートから入る生コン車は、ここでL字型擁壁の型枠に生コンを圧送している。

 K8護岸ではランプウェイ台船が接岸し、仮置き用土砂の陸揚げが行われていた。

 天気予報を見て雨や風が気になったが、大浦湾にしては波が穏やかで、予定通りに大行動を行うことができた。

 K9護岸の着工から8年でここまで工事が進行した。

 護岸で囲われたこの場所も、ほんの数年前まで緑のアダンが茂る砂浜があり、ウミガメが産卵に訪れたのだ。

 血税を浪費して貴重な自然を破壊し、殺戮と破壊の訓練及び実践の拠点となる軍事基地を造る。

 愚劣な風景を目にするだけで気が滅入り、ストレスが溜まるが、目をそらして逃げてしまえば、現実はさらに悪化する。

 ぜひあなたもカヌーに乗って、海の現場から抗議の声をあげてほしい。 

 


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