週明けの20日は朝、カヌー11艇で松田ぬ浜を出発した。抗議船2隻と合流し、まずK1護岸の建設現場で抗議行動を展開した。
K1護岸では被覆ブロックの設置が始まっていた。N5護岸よりも小型の被覆ブロックを側面に二段重ねに置いたあと、下に根固め用袋材を置いてずり落ちないようにしていた。これで大丈夫なのだろうか。
被覆ブロックを運んでいるのは、小禄運輸のトレーラー車だった。キャンプ・シュワブに多様な物資を運んでくる会社だが、K1護岸の資材運びにも手を出している。ゲート前でぜひ抗議してほしい。
被覆ブロックが設置されている反対側では、前日、根固め用袋材の間に捨て石を投下していた状況が確認できた。まだ作業の途中で、このあとの進行に注意したい。
海保が厳しい警備体制を敷くなか、わずかなスキを見出してカヌーメンバーはオイルフェンスを越え、作業現場に迫って抗議をくり返した。
全国的に冷え込んだ1日だったが、沖縄も例外ではない。オイルフェンス内で寒さに耐え、粘ったメンバーのおかげで1時間以上、被覆ブロックの設置作業が止まった。
午前中、N5護岸の建設現場ではオイルフェンスを広げる作業が進められていた。18日(土)に見た時に三重になっていたオイルフェンスが外側に広げられ、作業現場の正面は海岸から200メートルほどの距離までオイルフェンスが拡大されている。
沖縄防衛局はそれだけ、カヌーと抗議船による抗議行動を恐れているわけだ。海では工事の進行を目の前で見て、直接抗議ができる。ぜひカヌー練習に参加して、辺野古ぶるーに加わってほしい。
鉄塔前ではN5護岸に向けて仮設道路の建設が進められている。背後には生コンのミキサー車が列をなしているのが見える。
前日19日に酒気帯び運転の米兵が軍車両で事故を起こし、沖縄県民を死亡させた。公務外なのにどうして軍のトラックを運転していたのか。識者は検問逃れのためではないか、と指摘している。在沖米軍の規律の乱れを示して余りない。
敗戦から72年、米軍の起こす事件、事故でどれだけの沖縄人が犠牲になったか。「沖縄の負担軽減」という政府がいう言葉の虚妄性が浮き彫りになる。新たな基地は新たな犠牲を生み出す。完成を待たなくても、工事自体がすでに多くの犠牲を生み出している。それを止めるために、辺野古で汗を流しましょう。