海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

くり返される海保の嫌がらせと暴力/ゲート前のメンバーとの浜での交流

2014-09-10 23:45:52 | 沖縄のネット右翼

https://www.youtube.com/watch?v=GXgzfPYBAHY&feature=youtu.be

 10日は朝、辺野古の沖に米軍の強襲揚陸艦ペリリューが姿を現した。辺野古の浜からは水陸両用車10数台がペリリューを目ざして海に入り、黒煙と水しぶきを上げて海上を走行していった。同艦に乗り込みはせずに引き返し、浜に戻ってから再び沖に出て、海上を走行する訓練をくり返していた。海上保安庁の船も混じり、辺野古の海は戦場のような風景となった。

https://www.youtube.com/watch?v=-We2xAfOtp0

 米軍の訓練があったため、辺野古の浜を出るのが遅れたが、午前中は大浦湾でカヌーの練習を行った。平島と長島の間を抜けて大浦湾を漕ぎ、長島の西側に出てフロートとの間を平島方向に戻ろうとすると、海上保安庁のボートが近づいてきた。長島とフロートの間は通れないから引き返せと言う。「お疲れでしょうが(大浦湾に)引き返して戻ってください」とマイクでくり返す。言葉は丁寧だが、疲れたカヌーの漕ぎ手を波の荒い大浦湾に戻すということが何を意味するか、海保が分からないはずはない。これが「安全」を強調する海保の実態である。

 リーフの内と外では波やうねりの強さ、高さがまったく違う。リーフの外(大浦湾)で練習をして戻ってきたカヌーに対し、疲れているのを承知で、リーフ外に戻りそこを通って引き返せ、と命令する海保は異常である。どうして安全なリーフ内の航路を通行禁止にするのか。長島とフロートの間にはスパッド台船もなく、10日は付近で潜水作業も行われていなかった。ビデオカメラを回して抗議をすると途端に、リーフ外に戻れ、と言わなくなった。自分たちの指示、言動が理不尽なのを自覚しているのだろう。

 強く抗議しながら長島とフロートの間を抜け、辺野古の浜に戻ろうとすると、今度は海保のボート数隻が寄ってきて、執拗に嫌がらせを始めた。フロートやオイルフェンスの外側を整然と漕いでいるにもかかわらず、ボートを寄せてきて進路を妨害し、海上保安官が身を乗り出してカヌーを押したり引っ張ったり、体を掴んだりの嫌がらせをくり返す。そのたびにカヌーは揺れて転覆しそうになった。前日、カヌー隊やプカプカ隊、船のメンバーなど70名余がスパッド台船に抗議行動をしたことに、上から強い警備強化の指示があったようだ。フロートに近づくな、と声を荒げててカヌー隊を威嚇し、力づくで進路変更を迫っていた。

 9日の抗議行動の際に、カヌー隊のメンバーに海上保安官が暴力をふるっている場面が、インターネット上に広がっている。

http://www.jonmitchellinjapan.com/henoko-jcg-violence-9914.html

 「確保」されて同じボートに乗せられていた女性メンバーは、目の前で暴力をふるわれているのを見て怯え、泣きながら抗議している。精神的ショックは今も続いている。この保安官は、これまで何度もカヌー隊のメンバーに暴力をふるい、怪我を負わせて刑事告訴されている人物だ。ボートの上に引きあげたあと、無抵抗のメンバーの顎をつかまえて怒鳴りつけただけではない。その前には水中に頭を押し込んで海水を飲ませ、首を羽交い締めにして、顎関節捻挫で全治2週間の怪我を負わせている。同一人物が暴力行為をくり返していることに、海保は何の対処もしていない。

 お昼に浜に戻ると、ゲート前で抗議行動を行っている皆さんがやってきて、カヌー隊や船の船長を激励してくれた。浜で一緒に昼食をとって交流し、米軍の水陸両用車の訓練に抗議したあと、7月10日の行動開始から3ヶ月目に入ったが、これからも埋め立て工事阻止のためにがんばろう!と決意を新たにした。ぜひ多くの人に辺野古にやってきて、キャンプ・シュワブゲート前の抗議行動や、海上での抗議行動に参加してほしい。安倍政権に命令された海保による暴力的弾圧に屈せず、辺野古の海、大浦湾を守りましょう。

 

 


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