海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

ゲート前抗議行動とK4護岸の捨て石への抗議、そして殺されていく海。

2018-07-30 23:54:18 | 米軍・自衛隊・基地問題

 30日(月)は2回目と3回目の資材搬入に抗議するゲート前行動に参加した。座り込んでいる市民は2回目が40人ほどで3回目が20人ほど。15分から10分ほどで機動隊に強制排除されたが、その後は道路沿いで抗議の声をあげた。

 たとえ数は少なくても、こうやって座り込みを持続する人がいることが重要なのだ。運動には波があり、盛り上がるときもあれば、弱まるときもある。口でいろいろ言うのは簡単だし、ネットで偉そうに評論するのも簡単だ。しかし、こうやって絶えることなく地道に座り込みを続けることがどれだけ難しいか。

 過積載のダンプカーの問題はずっと指摘されてきたが、自分たちで目印にしたラインや矢印を越えて砕石を積んでいるのだから呆れる。警察や総合事務局が見て見ぬふりなのを知っているから、こういうことができる。

 過積載だけでなく、ゲートから出入りする工事車両の排気ガスもひどい。不整備車両がまかり通り、大気汚染の原因となっている。沖縄防衛局は辺野古の海・大浦湾を破壊しているだけでなく、国道沿いの環境悪化ももたらしている。

 沖縄防衛局の女性職員二人が、「ウインカー点灯!」と記したメッセージボードを持って、ゲートから出る工事車両に見せていた。それだけウインカーをつけない工事車両が多いわけだ。

 それにしても、こんな仕事で給料をもらっているわけだ、この防衛局員らは。世間をなめているとしか思えない。米軍に奉仕することしか知らない税金泥棒どもが。

 ゲート前の歩道をふさぐ機動隊やアルソックに抗議して横断をくり返したり、国道沿いでメッセージボードを掲げてシュプレヒコールを行い、暑い日差しの下で粘り強い抗議が続いた。

 ゲート前の抗議行動の合間に、豊原の高台からK4護岸の様子を見た。K4護岸の松田ぬ浜側では、稀少サンゴの「移植」が行われるまで残されていた開口部を閉じるため、捨て石の投下が始まっていた。カヌーチームがオイルフェンスを越えて抗議していた。

 すでに護岸が閉じられた辺野古岬側の海域では、K4護岸の内側に防砂シートを貼り付け、その上に砕石を敷く作業が行われていた。

 海岸の土手はこの間、ショベルカーで広範囲に削り取られてブルーシートで覆われている。

 一番下の写真を見ると、X型の被覆ブロックが設置されたN5護岸の向こう側、仕切られた内部の海がかなり干上がっているように見える。流れ込む潮が遮断され、連日の猛暑で海水が蒸発し、浅瀬から干上がっているのではないか。

 元々岩場の多い浅い海域のため、台風や大雨がなければ8月17日を待たずに、内部はかなりの部分で海水が消えてしまうかもしれない。辺野古の海が今こうやって殺されている。黙って見ていていいのか。


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