海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

海が荒れて海上抗議行動は中止。カヌーの練習に励む。

2015-07-01 23:31:24 | 米軍・自衛隊・基地問題

 今年も半年が過ぎ、7月に入った。1、2月の大浦湾で海保に転覆させられ、ゴムボートの上で寒さに耐えた日々を思い出す。今は熱中症に注意する日々で、本格的な夏を迎え、沖縄の暑さが増す。

 1日は風が強く海が荒れて、大浦湾での海上抗議行動は中止となった。それでもカヌーの練習はやろうということで、希望者で海に出た。海上での行動中に天候が急変したとき、抗議船に曳航してもらい戻るためには、カヌーを連結しなければならない。荒れた海でもカヌーを操作して素早く前のカヌーに繋げることができなければ、波に流されて危険な状態となる。

 抗議船が近寄れない岩場近くや浅場で行動しているときは、自力で波と風に抗い船まで漕がなければならない。そういうときに漕ぐ力がなければ、船も助けようがない。いざとなれば他のカヌーメンバーが補助するにしても、まずは自力で漕ぐことが問われる。漕ぐ力をつけるためには、少し強い向かい風や波に抗って漕ぐのがいい。

 もちろん安全を第一にしなければならないので、風と波が陸に向かっているのを確認し、バディと班で互いに注意しながら、陸地に近いコースを南に進んだ。何かあって海岸に流されても、民間地なので車で移動し、カヌーを回収できるようにした。1日くらいの波と風なら、全身を使って漕ぐときの体の動きやバランス感覚を養うのによかった。

 後続を待ちながら時々後ろ向きで漕いだのだが、前進するときとは使う筋肉が違い、波が荒いとかなり腕に負担がかかった。こういうのも実際にやって自分ができること、できないことを知っておかなければならない。

 豊原の浜で休憩をとって松田ぬ浜に戻ったが、帰りは追い波で漕がなくても浜に流される状態。海保のゴムボートをかわすために方向転換を素早くできる練習をしながら松田ぬ浜に戻った。手漕ぎのカヌーが動力船にかなうわけはない。それでも、少しでもスパッド台船に近づけるように、自らの身を守れるように、みな努力を続けている。

 練習を午前中で終え、片付けをしたあと昼食をとった。1日は夕方からカヌーチーム、抗議船団の学習会があった。その最中に、名護署に不当逮捕されていたメンバーが解放されたという連絡があり、喜びの声が上がったった。キャンプ・シュワブのゲート前で頑張っている皆さんへの弾圧攻撃を許してはならない。陸上部での解体工事が始まってから1年、海と陸で連帯しながら頑張りましょう。

 


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