海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

「平和運動」というきれい事ではすまされない重さ

2015-04-05 23:49:08 | 米軍・自衛隊・基地問題

 5日は朝、名護市立図書館に行って、前日やり残してあった写真の展示を手伝った。そのあとは時おり展示を眺めては隣の部屋で読書をして夕方まで図書館で過ごす。那覇では菅官房長官と翁長知事の会談があり、抗議と激励のために大勢の人が集まっている。菅官房長官は「負担軽減」という言葉をくり返すが、名護市民にとっては新たな基地の押しつけであり「負担増強」そのものだ。

 名護市に住んでいても、市街地のある西海岸から東海岸に行く機会は少ない人が大多数だ。辺野古で何が起こっているか、写真展でぜひその一端を知ってほしい。そして、キャンプ・シュワブのゲート前に行き、自分の目で現場の様子を確かめてほしい。沖縄戦から70年、いまだに米軍に自分たちの生まれ島を占拠されて、抗議の声をあげなければならない現実。

 ウチナンチュー、ヤンバルンチュは再び三度「捨て石」にされたくなければ、行動しましょう。ヤマトゥに戻った菅はまた明日から、沖縄に米軍基地を押しつけるために「粛々」と行動する。黙っていたらいいようにあしらわれ、いつまでも踏みつけにされる。ウチナンチュー、ヤンバルンチュにとって辺野古のたたかいは「平和運動」などというきれい事ではすまされない重さを持っている。


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