晴耕雨読で住まいを造ろう

都会を離れ農的暮らしをしながら、日々住まいについて考え、家造りを家族と共にDIYで実現させた日記・・その後

庵を結ぶ?

2010年07月02日 | 雑記
 毎日新聞の連載小説『四十八人目の忠臣』(諸田玲子著)を読んでいるが、今朝の文章の中に”庵を結ぶ”という言葉があり、少し気になってググってみた。こういうときインターネットって便利ですねぇ。

そもそも”庵を結ぶ”なんて言葉は日常会話では耳にしない。もしどこかで田舎暮らしをしている御仁がこのような言葉を発すれば
「何を気どった言い方しやがって・・」
と思う私は、いけない人でしょうか?

仮にもそう思うのは、大昔に鴨長明の『方丈記』を読んだことがあるから・・と言っても私は教科書でちょっと学んだだけで、読破したわけではない。
たぶんほとんどの人がそうだと思う。

長明が生きた時代(平安時代末期)不安な世間に嫌気がさし出家、小さな庵(四畳半、これを一丈四方と言う事から”方丈記”)を建てて、つれづれなるままに(?)随筆を書く・・これって、今なら田舎で隠遁生活してブログやツイッターでブツブツ言うのと似ている・・気がするけど・・
ちょっと違うか?


 いやいや、そういう事を調べるのではなく、庵と言う構築物を 建てる と言わずに 結ぶ と表現するのはなぜか、建築に関わる者として調べてみたいわけ。

いろいろ調べると、どうやら仏教の教えに関係するらしく
(やはり出家した長明の文章)

庵すなわち草庵は結びを解けば空・無となる。
佛教の蘊奥(うんおう:奥義)は空すなわち中頌・無(常)である。
(引用はここから

禅問答のようで・・解るような解らないような・・
疑問の流れは絶えずして・・

つまり私のような凡人俗人には表現しきれない言葉なんですね。




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すらすら読める方丈記
中野 孝次
講談社

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