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jazz and freedom and avenger

JAZZを聴きながら勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

55年の時を経て ・・・ CARMELL JONES QUARTET PREVIOUSLY UNRELEASED LOS ANGELES SESSION

2016-04-13 | ジャズ・tp

 

録音データは、

Carmell Jones(tp, out on #6)

Forrest Westbrook(p) Gary Peacock(b) Bill Schwemmer(d) 

Recorded at Forrest Westbrook studio, 2021 Sta. Monica Blvd. Hollywood, August 1960.
 
1.Willow Weep for Me
2.If I Love Again
3.Ruby
4.For Every Man There's a Woman
5.Baubles,Bangles and Beads
6.Airegin
 
(Alternate takes)
7.Willow Weep for Me 
8.If I Love Again 
9.Ruby 
10.For Every Man There's a Woman  
 
 
ご存知のように、カーメルは1960年、各地を旅行していたヨアヒム・ベーレントがDB誌で‘wonderful trumpet player’と紹介した無名の新人ですね。といっても、もう24歳になっていましたが。
 
 
ライナーによると、夢を胸に抱き1960年8月、生れ故郷カンサス・シティを後にし、ロスに着いたカーメルが、ピアニスト、Forrest Westbrookのスタジオでプライベート録音した音源。
当時パシフィック・ジャズの社長、Dick(Richard) Bockに録音テープを聴かせたけれど、「無視」?され、55年の時を経て昨、2015年に日の目を見た作品。ただ、カーメルの優れた資質を認めたBockは翌年、カーメルの初リーダーをレコーディングしている。
 
 
 
 
カーメル・ファンの自分にとって正に「驚愕」の一枚、しかもtpのワン・ホーン・カルテットです。
 
 
  

 

新進性、オリジナル性、キャッチーさ、等々、この発掘盤をポジティブに語る要素は何一つない。

しかし、55年後の今、本作を耳にすると「モダン・トランペットの王道」とも言える真摯でストレートなカーメルのプレイに不思議な「新鮮さ」を感じるのは自分だけではないと思います。

音はスタジオ録音なのでプライベートものとは思えないほど良好で、G・ピーコックが既にいい仕事をしていますね。

数少ない「tpワン・ホーン」ものとしての価値は充分あります。

暇つぶしにこちらもどうぞ。

 

もう一枚、

こちらは「超」が付く驚愕の話題発掘盤、‘SOME OTHER TIME / BILL EVANS’

 

 

LPです。当初、3,000枚の限定でしたが、後から1,000枚追加し完売とのこと。

シリアル№は2084/4000

うぅ~ん、「音」がマズイですね。ディジョネットのdsが奥に引っ込み過ぎで、MPSの正規のスタジオ録音とは思えないほどバランスが崩れている。また、カッティング・レベルが意外に低いせいか、やや「精気」に乏しい音質。

一瞬、システムの故障か?と思いました。マスタリング段階での問題なのか、それ以前の問題なのか解りませんが「音」をかなりいじっており、MPS本来の音とは違う気がします。

LP専用にマスタリングされたような趣旨の記載があるので、ひょっとしてCDはそうではないかもしれない。

 

それと、こちらの思い込みですが、デュオとソロが入っているのですね。全てトリオと思っていました。中に差し込まれたリーフレットに記載されていますが、リア・カヴァにはありません。

 

全体の印象は「まずまず、でも期待外れ」というのが、率直な思いです。



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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (ルネ)
2016-04-13 21:18:36
カーメル・ジョーンズ、あまり聴いたことありません。 
でも、ずっと気になっていた1人です。
今年こそ、聴いてみたい。

エヴァンス、時間がなくてまだ聴けてません。
チラホラとレビューが出だしましたね。
フムフム、なるほど、と未だ聴けてない音を想像しながら、
皆さんのレビューを楽しく拝読しています。

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Unknown (dodge(bs))
2016-04-13 22:22:00
カーメルは本国での活躍期間が短いので、マイナーな存在ですが、tpはなかなかですので是非、聴いてください。
 
エヴァンス盤ですが、トーン・コントロールがフラットでは重いのでTREBLEをブーストし、BASSをやや絞って聴いています。でもディジョネットのdsは生き返りません(涙)。
音で印象はがらっと変わりますから。
まぁ、あまり先入観を持たない方がいいかも。
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聴きました (azumino)
2016-04-19 23:35:37
こんばんは

ビル・エヴァンスは、はじめの方の収録曲はまずまずながら、期待外れでした。dodge(bs)さんが書かれているとおりです。デジョネットとのやり取りを期待していただけに、残念です。

僕はCDで聴いていますが、多分LPと印象はそう変わらないと思います。エヴァンスには、他にいいものがたくさんあるので、どうしてもという感じのアルバムではない気がします。

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Unknown (dodge(bs))
2016-04-20 19:01:37
CDもそうでしたか。

Verveとの契約は決して越えられないハードルではなく、82年にリリースの話が持ち上がりながら実現しなかった要因の一つに、デジョネットのoff問題があったのではないでしょうか。
折角、秘密裡にレコーディングしながら、キー・ポイントとなる二人の絡みが霞んでいますからね。
これではトリオ、デュオ、ソロの3形態でわざわざ録音した意味が失われています。

以前、出来の良いトラックを一枚にセレクトする手も有りでしたが、しなかったのはMPSのプライド(エヴァンスがゆえに)かな?
半世紀近く経てば、ま、いいか・・・・・かもしれません。


歴史的意義以上でも、以下でもない、という聴き方が客観的、かつ公正と思います。

名盤、傑作が多い「巨人、巨匠」の「宿命」ですね。
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