jazz and freedom and avenger

勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

けがの功名 ・・・・・・・ 冬眠から覚めたSHURE M44G N44-1

2017-12-10 | お遊びオーディオ

 

 

Me97HEとの相性の悪さの上、4本中、1本をダメにしてしまったリード線・HSR-AGの嫁ぎ先を。と言っても、代替品(1本)という子連れで再婚となるとなかなか・・・・・・・

ふと、SHURE M44Gのモノラル・ヴァージョンを思い出した。MONOなら誤魔化すことができるのではないかと。

スタイラスがDark BlueのN44-1、良く知られているはGrayのN44G(STEREO)。

1、2回聴いたけれどややFatな音が気に入らず、すぐ箱に戻したまま、箱にH(平成)3.11.1と書いている。プライス・シールが2,380円と、安っ!

結線は直ぐN44Gと差し替えられるように通常接続を。

 

 

シェルは取り付けが楽なネジ穴が切ってあるA・テクニカをチョイス。HSR-AGの特徴が分かっている事もあり10分あまりで完成。

M44G・N44-1のFatな味をHSR-AGがどうスリム化させるか、この一点に尽きます。

2、3枚、流しで試聴したところ、さすがに20年以上冬眠していたM44G・N44-1、寝起きの音でしたが徐々に・・・・・・、そしてHSR-AGとの相性の良さの予感が。 

 

 

 

本番に選んだ一枚。

 

いゃ~、ナイス・カヴァの一枚ですね。

中身より良いんじゃない、と揶揄されるほどで、かの故・元祖辛口評論家の餌食にもなりました。氏にメッタ切りされたアルバム、ジャズ・ミュージシャンは少なくないが、ガーランドはその筆頭でしょう。

久しぶりに名著と言われる「ジャズ・レコード・ブック」を開いてみた。

いやはや、厳しいですね。「漫画的演奏」、「初期のトリオ演奏は殆ど購入の価値のない二級作品」等々、そして本作は「C Jam Blues、一曲のために買うのは辛い」と。ここまでバッサリやられると逆に気持ちがいい。

 

出力が9.5mVとMM平均の倍近くあるので、ヴォリュームの位置は8時強で十分。重心の低い音が飛び出しすっかりマッチョな音に変身していた。

ただ筋肉丸出しではなく、ガーランドのPに光沢感がプラスされピチピチと、チェンバースのbにしても野放図なブンブン丸ではなく心地よくコントロールされている。ノリの良い'C Jam Blues’が更にビビッドに。

もともと本作の音(A面)はややくすみぽいけれど、バイタル感を増した演奏に「くすみ」が霧散して、両面、ワクワクして一気に聴き通した。バラードの2曲の愛くるしさなんか、ガーランドならではの世界。今まで気が付かなかったB-2'What Can I Say Dear?’はGooですね。

本作が二級作品とするならば、世の中、それ以下ばかりではないか(笑)。

それにしても、HSR-AGのキャラ、相手を選びハマッた時、恐るべし!

N44-1との組み合わせ、「秘密兵器」になりそうです。

 

余談を、

反対に最大級の賛辞を送られたのが、H・HAWES。

「聴く者を魅了せずにはおかないブルースの恍惚感を作り出す天賦の才に恵まれた人」と。

ただ、再起前のプレイを前提にしているので(1968年発刊)、その後については定かでありません。 

 



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