jazz and freedom and avenger

勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

確信が ・・・・・・・ SOLAR / RED GARLAND

2018-05-09 | ジャズ・p

 

MONO仕様のカヴァに"STEREO”のシールがべったりと。しかも再発の"ORPHEUM"盤となれば心得のある方は、まず手を出さないでしょう。でも知識に乏しく懐具合も余裕が無かった時代、多少の懸念を持ちつつ手に入れた一枚。オリジナル(STEREO・ブラック、MONO・オレンジ)の半分以下だったと思う。

出てきた音に戸惑い、不思議な感覚に包まれた。それまで聴いていたPRESTIGEのガーランドの音色と全く違う。硬質でヴィヴィッド、それにL・スパンのg、flの音も実に生々しく、まるで眼の前で演奏しているかのようだ。S・JONESのbもCelloのような音色でギシギシさせている。そして、音がSPから直ぐ前に出てくるのではなく湧き上がるような音場だった。

エンジニアはR・FOWLER、録音の仕方がRVGと根本的に、また、良い悪いのでなく発想の次元が異なるのではないか、と思えた。兎に角、それまでの自分には異例尽くめの音だった。

 

 

ところが、リフォームで聴く部屋の場所、形、広さが変わったら、その湧き上がるような音場が出なくなってしまったのだ。

そこで新しく作った電源BOXで再現を試みた。最初はパワー・アンプ側に繋いだけれど、プリとフォノ・イコライザー側により良い手応えを感じたので、色々、差し替えて比較すると、SWO‐XXX ULTIMOの方が僅かに彫りの深さ、立体感に勝りこちらに決定。

 

 

SWO‐XXX ULTIMOの背面、他のコンセントと比べ、すごくシンプルですね。とても音質に優れたモデルです。

 

 

でも、まだ・・・・・・・・ 

そこで今度はカートリッジに目を付け、アントレー・EC-15XLimitedのリード線を他のカートに使っていたIKEDAの極太タイプに取り替えた。すると、期待以上の音が。

例えば、R・ノーブルの"The Very Thought Of You”での沈み込むような、それでいて真珠のような光沢感に包まれたガーランドのp、厚みを増したスパンのfl、そうザラにある音ではないけど・・・・・・・・

あの湧き上がるような音場は出て来ない。

 

 

 

この"ORPHEUM"盤の音の良さに確信は、まだまだ・・・・・・・・