このBURT GOLDBLATTの手によるカヴァ・デザインに惹かれるものの、片面3曲ずつという定形に慣れてしまうと、片面6曲ずつ、計12曲は・・・・・・
その昔、躊躇ったけれど、敢えて甘いフォーカスを狙った味のある写真の魅力に逆らえず「ダメもと」で購入した。
計ったわけではありませんが、大体、1曲3分前後でしょう。でも、これが「大当たり」。短い時間の中できちんと完結している。ただ、‘I Should Care’はもう少し聴きたいなぁ~と。ここがアルのニクイところか。
コーンは盟友シムスの人気の陰に隠れ知名度、人気度で大きく水を開けられていますが、なかなかどうして実力はほぼ同等でしょう。シムスと比べると編曲者のイメージが強く、また、一時、メディア戦略でシムス・ブームが興った時期があったせいかもしれない。
もし、コーンを聴く位なら、シムスで十分と、甘く見縊っていたら一度、トライを。軽妙でありながら、時には男ぽく、時には深々としたアルのテナーに惹き込まれるでしょう。これは傑作ですね。
それにCORALの「音」がいい。
アルの代表作と昔から定評ある作品が‘COHN ON THE SAXOPHONE’(DAWN)。コーンを初めて聴いたレコードで、内容の良さに驚き、以来、愛聴盤に。この盤も片面5曲ずつ、計10曲ですが、全くノー・プロムレム。
この国内盤、「音」がいいですね。
まだオリジナル盤の知識が不十分だった昔、ちょっとした勘違いで買い逃した一枚。今でもオリジナルが欲しい名盤。
世評ではズートの名盤(?)と言われる‘DOWN HOME’(ベツレヘム)と聴き比べるのも一興。
二人が共演した作品の中で一番好きなレコードが、以前、UPしている‘MOTORING ALONG’
74年、ストックホルム録音。二人共、時代に合せ、決して堅物でない所がいいですね。
もう一杯、なんちゃって・・・・・・・・・