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jazz and freedom and avenger

JAZZを聴きながら勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

MOTORING ALONG / AL COHN & ZOOT SIMS

2011-02-16 | ジャズ・ts

               LPで聴いた今日の一枚

 

 

 

 

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                   SONET SNTF 684

 

 

ズートの「ヨーロッパ音源にハズレなし!」という諺通り、本作もイイ!です。

1974年11月25日、ストックホルムで録音された盟友アルとの作品。

 

 

personnelはAL COHN (ts)、ZOOT SIMS (ts、ss)、HORACE PARLAN (p)、HUGO RASMUSSEN (b)、SVEN ERIK NORREGAARD (ds)

 

 

 

 

先日、富山県物産展のデパート折込が入ったので、日本酒「成政」をゲットしに出掛けたところ、確認不足で「明日から開催」と、肩すかしを喰らった。

手ぶらで帰るのも癪なので、近くの円盤屋に立ち寄った際に見つけたもの。

このコンビならば、概ね水準レベルは保証付きですが、それほど期待はしませんでした。ところが、これが大間違い!イャー、万馬券です!!!

 

どこがイイか?って言うと、ズートがいつになく妙にハイ・テンションで、吹き方を変え、ワルぽいtsが聴きものですね。男性的で太いトーンでスイングするアルもいいですね。

と、はいっても、‘My Funny Valentine’ではスムーズでクールなテナー・ソロを気持ちよく聴かせます。

 

でも、ハイライトはB面ラストの2曲。コーンのオリジナル‘Fallin'’とバカラックの‘What The World Needs Now’。

 

‘Fallin'’での今まで聴いた記憶のないソウルぽいズートはどうでしょ!こんな風にも吹けるんだ!と、ちょっとした驚きですね。それに刺激され知性派アルまで、チョイ悪ノリしちゃいます。その後にパーランと続けば、もぅ、言う事なしです。それにしても、このノリ、思わず全身が揺れますね。

 

 

で、‘What The World Needs Now’、今度は、都会的センスに溢れた粋なスイング感、もぅ~、堪らんですね~。この辺り、コーンの薄味アレンジが効いています。一度、聴いただけで、イチコロ、間違いなしです。

 

 

 

 

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この作品は、巷ではあまり注目されず、話題に登った事もありませんでした。

そのワケはこのカヴァで解りますね。もし、中央のtsが無かったら、単なるパブでの?助仲間風情ですよね。それに、ズート・ファンが好むズートとはちょっと違います。でも、そこがイイんだなぁ。

 

アル中同士のアル中ジャズ、これに勝るJAZZはない!

思わぬ「掘り出し物」でした!!!