俺もお前も人生の敗北者

とりあえず否定から入るネガティブ思考で常にB級嗜好なATOPのブログ

秋葉原

2008-06-10 02:37:26 | 社会問題
http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/7442545.stm

BBCニュースに割と冷静な記事が書かれていました。私は英語が苦手なのでこの記者の意図までは感じられませんが、なんとなくの意味は分かりました。秋葉原の事件で世間も、ネットも未だに騒然としています。

テレビの報道でありました。被害者の方々と全く面識はないのだけれども献花に訪れる人。その人が「とても他人事とは思えなかった」と語っていました。私も同じ気がします。事件が起きたところが秋葉原だったせいなのか、それとも事件性がそう思わせるのかは分かりませんが、私も今回は他人事のようには思えませんでした。

ただワイドショーを見ていると、どこか被害者ぶっているマスコミがいるような気がする。こういった人間が出現する原因の解明があまりに短絡過ぎると思うのは私だけでしょうか。そういう人間から自分達はどうやって助かればいいのかとか、そういうことが大切なのでしょうか。私が思うのは、こういうことです。今この社会において被害者になることもあれば、それと同じぐらいに加害者になる可能性もあるということを真剣に考えるべきではないでしょうか。BBCの記事はそういうことを言っているような気がします。

別にマスコミが悪いというわけではないが、社会の大部分を操作している年配の方々。被害者意識で社会問題を認識してはいけないと思う。私たちは加害者だ。ナイフを規制しようと、アニメとか規制しようと構わないけれども、根本的な解決となっていない。またそのことを嘲笑して一蹴してしまうのもくだらない人間のすることなのだろうと思う。じゃぁ私達はどうすればいいのか?私達は考えないといけない。

事件そのものとは関係ないですが、事件が起きたことでネット上のモラル、人間としての倫理観が問われています。掲示板でテレビに醜態をさらした人の画像がさらされたり、事件をおもしろがって軽はずみな発言をブログに書き込んだり、事件が起きて現場で写メを撮ったり、その画像を交換したり…。なんか私にはできないなぁ…。現場の写真なんか撮れないわ。

たぶん現場に鉢合わせたら、被害者を目の前にして何もできない自分の無力さに失望すると思うし、現実から目をそらして逃げると思う。目の前で瀕死の人間を見たことない人には分からないと思いますが、ものすごく動悸が激しくなります。胃が焼けるように熱く、すくみます。

他人に無関心だからできるのだろうか。他人事だからだろうか。こんな社会に生きていてなにを望むんだろうか。私達は考えなければならない。