ひきこもりのなまちゃん

とりあえず、ごはん食べられて、安心して眠れるところがあったらいいんだよな…と、先日の夕方、街路樹で寝床の取りあいしているすずめさんたちを見て思いました。銀杏の木だったんだけど、まだ散り残った黄色いはっぱのなかは、あたたかいのかな…。


昔から、あんまり将来のこと考えていなかったなあ…。

いろんなところに、いろんなかたちで、落とし穴が用意されているなあ…って思う。うまくいってても、ぽとんって落ちて、なかなか上がって来れなかったりするし、上がろうとするのを邪魔される場合もあるかもしれない。がんばってきたのに、そういう目に会う人もいて、そういうの見ると、どうしたらいいのか、とたんにわからなくなる。

自分は、基本、この部屋から出ずに、ちまちま絵を描いたりして過ごしてる。（まあ、買い物なんかに行くことはあるけど、それは落とし穴がどうとかっていう話じゃない。）「とにかく、やりたいことが出来る間は、それをやろう。」と、ずっと思ってきて、今に至る。ずるずると。そんなふうに、生きてこられたことは、もちろん幸福なことだとはわかっている。そうできたことに、感謝もしている。
けれど、こわいこともたくさんあるかもしれないけれど、すてきなこともあるだろうから、覚悟して、その足で、外の世界に歩いていけばいいのだ…という確信が、実は持てずにいる。

ときどき、遠くまで、ぱああっっと見渡せて、あ、この道で大丈夫なんだ、とわかるときもあるんだけど、秋の光がどんなに明るくても、それは、今ではない。

まあ、そんなことほざいていますが、目の前の原稿は描きます。これがなかったら、もっと深い絶望の中にいることでしょう。