わんこのあんよ(その３)

１月６日、チョコさんのいない夜。空のケージを見るとさびしいね、とにどまり。

１月７日、夕方、チョコさんを迎えに行く。

ギプスを巻いたところのレントゲンを見せてもらう。足首のあたり、けっこうぐるぐる巻きにしているとのこと。ギプスは左足全体を固定。ギプスと擦れる皮膚の辺り、皮膚炎が起きやすいとのことで、化膿止めを処方される。

チョコさん、エリザベスカラーをつけたまま、診察台の上に連れてこられる。台の上でおしっこする…。先生、少しも慌てず、「おしっこ取ってあげて。」と指示を出す。

若いから、たぶんギプスがゆるむと思うので、１月の最終週に、もう一度巻きなおしに連れて来てくれとのこと。んで、できるだけ安静に…とのこと。トイレだけは外でさせているのだが…排便がすんだらすぐケージの中に…っていうほうがいいのかな…。

エリザベスカラーがじゃまで、かごに入れないので、だっこしておうちに連れて帰りました。食欲は、めちゃくちゃあるので(いつものことですが)、くすりを飲ませるのには、全然困りません。ドッグフードといっしょに、何もわからずに食べてしまうかんじです。

エリザベスカラーがいちばんイヤみたいで、さかんに首をぶるぶるふるっています。
はあ…。(ため息)はやくギプス取れるといいね。あっ、トイレの時間です。

わんこのあんよ（その２)

１月６日夕方、話を聞きに行く。今度は、にどまりが車出してくれた。

診察室に呼ばれ、パソコンのモニターに映し出された何枚かのチョコさんの足のレントゲン写真を見せてもらう。外から見た時には、足が縮んでいたので大腿骨骨折かと思ったけれど、そうではなくて足首の成長板というところが斜めにずれているとのことだった。「捻挫みたいなものですか？」と聞いたら、そうではなくて、やはり骨折の部類に入るらしい。

切開して、ずれた成長板をピンで固定して…というやり方もあるそうだが、まだ子犬なのでまわりの組織も柔らかく、ピンがうまく止まるかどうかわからないとのこと。
となると、深い麻酔をかけて、外から形をみながらズレを治して、そこをギプスで固定…という治療になるという。今晩はお預かりして、また明日の夕方、迎えに来てくれとのことだった。

にどまりが、おばあちゃんへの説明のために、モニターのレントゲン写真を携帯で撮らせてもらっていいか…と聞くと、先生が「あっ、ＣＤに焼きましょうか。」と言ってくださって、そうしてもらう。

処置室の奥のケージのチョコさんにひとめ会って、(おとなしくしていました。エリザベスカラーもつけられて…)ＣＤが焼きあがるのをしばらく待って、そして受け取って帰りました。

ちょうど子供のピアノの日だったので、そのまま迎えに…と思い、ピアノの先生のところに寄ると、先生も犬のことを心配してくださっていて、ひととおり怪我の様子を説明したのでした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(つづく)

わんこのあんよ

…えーと、１月６日。お昼におばあちゃんが、チョコさんを畑で遊ばせていて、彼女がおばあちゃんにいつものように飛び付いて、そして後ろ足で着地したところ「きゃふんきゃふんきゃふーーーん。」と二階まで聞こえるような声で泣き叫んでいる。
「どしたん？」とわたしは、またおばあちゃんが鼻でもつまんでしつけしてるのかしら…（チョコさんの甘噛みは激しいので…）なんてのんきに思っていたら、「降りて来て！！」とおばあちゃん。チョコは、なんかの拍子に足を酷く痛めたらしい。ひとしきり泣き叫んで、おばあちゃんの手も噛んで穴をあけたあと、痛い足は、もう地面に付けることが出来ないみたいで、三本足で少し歩いて、その後娘に抱き上げられてケージのところまで来た。「こりゃ、病院連れていかんといけんで。」とおばあちゃん。
サスケ（前に飼っていたねこ）のかごにチョコさんを入れた。入ってよかった…。タクシーを呼び、おばあちゃんとふたりで最寄りの動物病院へ…。

心配そうな顔の獣医の先生は、チョコさんの足を見ただけで「これは…、恐らく骨折していますね…。」と言われる。麻酔をかけてレントゲンを撮って、それから治療指針を決めるので、いったんお預かり…ということになる。夕方５時に迎えにいくことに…。　　　　　　（つづく）