作雨作晴


日々の記憶..... 哲学研究者、赤尾秀一の日記。

 

朝寒に 蕾もかたし

2021年03月23日 | 日記・紀行

2021(令和3)年3月23日(火)晴。
  
 朝寒に  蕾もかたし

 四月を目前に迎えても、今朝は寒く風も冷たかった。それでも今年も桜の季節がやってきました。人間の世界には大統領選挙とか、武漢ウィルス騒ぎとかウィグル問題とか尖閣侵入とか話題にもこと欠きませんが、自然のサイクルはやはり偉大で人の思惑を超えています。

その開所と時を同じくして、 先端医療研究所の前に植えられた銘木らしいまだ若い桜木も、早朝に見たときにはまだ枯れ木のままのようでした。それなのに、お昼過ぎごろにふたたび見ると、たった四、五時間しか経過していないはずなのに、明るい日差しのもとに熱を感じたせいか、蕾も綻びて花が咲き初めているのが見えました。

 高速度カメラなら視覚的に、開花に至るまでの植物の動的な変化や運動もとらえることもできるのでしょうが、人間の肉眼にはとらえることができません。

 それなりに由緒のある桜なのか、去年の満開の折には遠目に春の光を浴びた花びらは銀粉をまぶしたように輝いて見えました。
  
 朝寒に  蕾もかたし  紅ざくら

     昼陽をあびて  花ほころびぬ

 

 

 

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