作雨作晴


日々の記憶..... 哲学研究者、赤尾秀一の日記。

 

初詣

2019年01月05日 | 日記・紀行

 

二〇一九年一月五日(土)曇り、のち晴れ

年末年始の混雑を避けて、二〇一九年の五日になって初詣にゆく。今年も年越しには多くの人出があったのだろう。参拝に訪れた人々の引いたおみくじの、その思いの名残が結いつけられてある。台風被害の修復かどうかわからなかったけれど、建築物の一部が工事中の足場などが組まれて見られなかった。上賀茂神社は奈良時代からすでに存在したようで、また神社の大きな骨格はそのままらしく、紫式部や西行の詠んだ和歌の事跡は今も残されている。

 近くに神社があって訪れたい時にはいつでもゆくことのできるのはうれしい。洛西に暮らしていた時には、花の寺や大原野神社が近くにあったけれども、引越してからはその代わりに賀茂川や上賀茂神社が身近になった。勝持寺で出家したらしい西行が、この神社にも思い入れの深かったらしいことは彼の和歌からもわかる。


                                                  

神社に来て思い出せば必ずこの願い石に触れて帰る。とくに願をかけるということはしないけれど、文字通りに盤石不動のこの石に触れて感じることは多い。それを歌に詠んで表現できないのは仕方がない。以前に来た時にはしめ縄は確かなかったはずなのに。

 

 風そよぐ ならの小川の 夕ぐれは 

     みそぎぞ 夏のしるしなりける      

                    藤原家隆

上賀茂神社 |  https://is.gd/CkZWqy

 
 
 
 
 
 
 
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