作雨作晴


日々の記憶..... 哲学研究者、赤尾秀一の日記。

 

ラジオ深夜便の放送で、スミス美咲さんの放送を聴いて

2012年12月05日 | ニュース・現実評論

 

ラジオ深夜便の放送で、スミス美咲さんの放送を聴いて 

NHKラジオ第1放送の「ラジオ深夜便」が12月4日午前1時に放送されていた。最近は深夜便などあまり聴かないのだけれど、たまに寝付きの悪いときなど、つれづれに聴くこともある。


たまたま私が聴いた番組は、『人権インタビューシリーズ★★★ “アメ女”にだって人権はある』と題されていて、語られていたのは、「米軍人との結婚・恋愛相談センター」という団体の代表をされておられる、スミス美咲さんという方だった。

番組のなかでもスミス美咲さんはご自身の来歴を語られていましたが、それによると、スミス美咲さんが関わられている団体は、「米軍人・米軍属との付き合い・結婚によって様々な悩みを抱えている多くの女性の手助けをする」「米軍人・米軍属の方と結婚している (お付き合いをしている)女性メンバーにより 結成されたボランティアグループ」だそうです。

スミス美咲さんご自身は関東地方のご出身の方のようですが、高校中退後渡米し、また沖縄に移られたそうでです。そこでアメリカの軍人と知り合い子供を授かられたそうですが、未婚で出産されたそうです。その後シングルマザーとして育て、数年後に海兵隊の軍人――この方は、子供を授かったアメリカ兵とはちがう方のようです―――と結婚し渡米されました。

ハワイの真珠湾の近くで暮らされていたようですが、その軍人の夫から、すざまじい家庭内暴力を受けられたそうです。そのとき絶望されていたスミス美咲さんが、真珠湾で出会ったある日本人女性の方から「恥じを知りなさい」と言われ、それをきっかけに、「プライド高い日本人女性」として目覚められたそうです。そして訴訟裁判の結果、夫を除隊させ責任を取らせることができたということでした。その後離婚し帰国され現在沖縄で、彼女と同じように米軍人・米軍属との付き合い・結婚によって様々な悩みを抱えている多くの女性の方々の支援をなされているとのことです。

評論家の櫻井よしこさんが、以前の記事で、日本女性の太平洋戦争敗戦後のいちじるしい変化について、次のように語っておられました。

「戦後の日本でいちばん大きく深刻に変わったのが女性ではないかと、私は感じている。家庭のあり方が妻や母たる女性の価値観や姿勢で決定づけられるように、戦後の日本社会の変化は、男性よりも、女性によってなおいっそう促されたと思う。だからこそ、かつて世界の人びとを感嘆させた日本人と日本社会のすばらしさの原点が、控えめながらも芯の強い、公の意識を持った女性たちであった面を思い起こし、その実例を知ってほしいのだ。」
「手本となる先人に思いを馳せその学びを新しい年に生かしたい」

2009.01.03 (土)http://yoshiko-sakurai.jp/2009/01/03/869

      
   
戦前の日本女性については、私も個人的には海外に出しても誇らしいと思う気持ちがあるけれども、残念なことは、戦後のある種の日本女性については、むしろ恥じる気持ちをおさえることができないこともあります。イギリスの食事と「戦後日本人女性」は世界でももっとも不味いものの代名詞にもなりかねないと思ったりします。もちろん、これはあくまで「古い価値観」をもつ男の個人的な感傷に過ぎないのでしょうが。

ただ、まともな結婚観も教えられも学ぶこともなく育てられ、「不幸な結婚」と「離婚」を繰り返すことになる多くの美咲さんのような日本人女性が、スミス美咲さんの背後に数多く存在することが想像されます。

スミス美咲さんのように、米軍人との交際や結婚で困っている人たちを助ける「人権活動」に従事することも決して無駄だとは思いませんが、より大切なことは、正しい結婚観や離婚の罪悪や、女性や母としての正しいあり方を学び育つことのできるような環境が整えられることではないでしょうか。そうして、できうる限り結婚の失敗や誤った子育てから救われる機会に「日本女性」が恵まれることこそが日本社会の責務ではないでしょうか。スミス美咲さんの語りを聴きながら、そうも思いました。

もちろん、こうした問題の背景には、米軍基地問題など、日本の「戦後政治」のかかえる未決着のより深刻な問題がさらに控えていることは言うまでもありません。その清算と解決なくして「スミス美咲問題」の解決もあり得ないと思います。

番組でスミス美咲さんの語りを聴きながら、個人的な思いを彼女に伝えたいという気持ちを抑えきれず、浅慮にもメールで送ってしまいました。この番組を聴かれた方々の反響も大きかったようで、メールや電話も殺到しているということです。


前略

12月4日のNHKラジオ深夜便の放送で、スミス美咲さんの放送を聴き、感じたこと考えたことを、少し長くなりましたが書きました。これから社会人として生きてゆかれるのに少しでも参考になればと思いました。

ス ミスさんのラジオでのお話しぶりを聴いていて、とても悲しかったことの第一は、スミスさんの語る日本語がとても醜くかったことです。お気を悪くされるかも しれませんが、聴いていて日本女性としての気品も何もないと思いました。これではスミスさんが人から「アメ女」と言われたとしても、スミスさんを弁護でき ないなと思いました。

ご自分の放送を今一度聴き直されて、社会人としての美しい語り方を学び直されることからはじめた方がいいと思い ます。とくに深夜ラジオ便で日本人女性アナウンサーの美しい日本語を聴いているとなおさら痛感するのです。

スミスさんは昔ハワイで「日本女性の恥」をむしろアメリカの人たちにさらされて帰られたのだと思います。スミスさんは自覚されてはいないだろうと思いますが、聴いていてそう思いま した。スミスさんご自身はハワイで「プライド」をもって「日本人女性として強く美しく生き」て来られたおつもりなのでしょうが。

また、帰国されてからも少しの反省もなく、相変わらず日本人女性の恥を外国の人たちにさらし続けているのだと思いました。今のような生き方を続けられるのであれば、「日本人女性」ではなくて、むしろ「アメリカ女性」を名乗られたらどうでしょうか。スミスさんのよ うな女性の方に「日本人女性」のイメージを外国の方々にもたれるのが恥ずかしいのです。それこそ「恥を知れ」です。

スミスさんのような「日本人女性」を戦後の日本が産んだのは残念なことですが、これはスミスさんを責めることではなく、先の太平洋戦争の敗戦を招いた日本の男たちの責任をこそ本当に責めなければならないのでしょう。むしろ、スミスさんにお詫びすべき問題かもしれません。

た だ「人権」などといった角張ったことを主張される前に、「本当に美しく強い日本人らしい女性」とはどのような女性か、どうあるのが社会人として、また母と してまともであるのか、それをまず身につけてほしいと思いました。これらは大学に行ったからといって必ずしも学べるものではないのかも しれませんが。

私は戦前の日本女性に憧れる古い男です。本当に、スミスさんのような女性に「日本人女性として強く美しく生きる」などと言って欲しくないと思ったことでした。

真 珠湾で苦しみ悩んでいたスミスさんは、そこで出会われた日本人女性から「恥を知れ」と言われた、とラジオのなかで語られていました。スミスさんは、その女性の言葉の真意をきちんと理解されていないなと思いました。頭の古い男性の一人である私も、スミスさんのラジオ放送を聴いていて思ったことは、その人と同じように、スミスさんに向かって「貴女が日本女性なら恥を知れ」と言いたかったことでした。

残念なことは、日本が先の戦争に負けたことによって、あなたのような「日本人女性」が出来てしまったこと です。スミスさんはホームページで「プライドを忘れず日本人女性として強く美しく生きる」と書かれていましたが、残念ながら、私の理想とする「本当に美しい強い日本女性」とは、あなたのように権利ばかり主張するプライド高い角張った女性ではありませんでした。

私の理想とする日本人女性は、尖ったところのない「控えめながらも芯の強い」日本女性です。ですから、スミスさんに「日本人女性として強く美しく生きる」などと言って欲しくはないのです。むしろ「アメリカ人女性として強く美しく生きる」とおっしゃられて生きられたらどうでしょうか。「アメ女」として。

くだくだと駄文を書いてしまい申し訳ありません。深夜便でのスミスさんのお話を聴いていて 、古い日本人の男として、感じたことをただ述べたかったのです。「戦後の日本人女性=ほとんどアメ女」さんには、聴く耳は持たれないかもしれませんね。古い頭のこのような男も深夜便ラジオを聴いていると思ってお聞き流しいただければ幸いです。

                         
                                         平成24年12月4日   氏  名

 

「戦後」の悲劇はまだ終わらない。

敗戦国民の焼き印――「浮雲」―成瀬巳喜男監督作品から

http://blog.goo.ne.jp/askys/d/20090117

 

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12月4日(火)のつぶやき

2012年12月05日 | ツイツター

わがゆめはおいらん草の香のごとし雨ふれば濡れ風吹けば散る 『桐の花』

shuzo atiさんがリツイート | 3 RT

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