財布

最近強迫性障害の症状が大分コントロールできるとはいえ、
軽く不安の種はいくつかある。

薬飲んでも無視できない、消えない症状はやはりあって、
その中の代表はガス栓の確認。

その他はたまにしかないような気がしてたが、他にもあった。


仕事が金を扱うので、
盗んだりしないかが心配になる。
盗む気は毛頭ないが、
うっかりしちゃうんじゃないかとか、
魔が差してしまうんじゃないかとか、考えすぎてしまう。

だから
仕事が始まる前に財布の中の金額を確認し、
終わった後にも金額が変わってないかを確認する。
そのことにより「自分は盗んでいない」ということを確信させ、仮初の安心を手に入れていた。

だってそうでもしないと仕事に暴露をしなくてはならない。
それほど辛いことはない。

だって万が一失敗したら、自分への被害だけでなく、周囲にもバレる。
最悪、病気のこともばらされてしまうかもしれない。
周囲の冷たい視線の中、辞めていくことになる。
それを想像しただけで、私の体は硬直する。

そりゃ、
ただ辞めるだけでしょ？と割り切れる人もいるかもしれない。

でも
私たちはそう簡単に割り切れない。
だから暴露法がとても辛い作業なのだ。


あとその財布の中身の確認の他に、まだ条件があった。
それは中身が１万円以上入っていることが条件だった。
なぜか
１万円未満になると不安になる。
中身が少ない不安から、お金を盗んでしまうのではないかと考えてしまうのである。


しかし
最近調子がいいので、
あと
なんとなくやれそうな気がしたので、
財布の中身が１万円未満で仕事してみる気になった。
それも
始めと終わりに金額の確認をしないで。（給料日前というのもあるが）

２日間はできた。
問題は給料日までの残されたあと１日！

私の勘ではできそうなんだが、
昨日くらいから急に手洗いがいつもより回数が増えてきた。
汚れを思い出すだけで手を洗いたくなるのだ。

なにかができそうだと、克服したはずのものが復活する。
イタチゴッコ
強迫性障害と言われてから、よくこの言葉を思い出すようになったよ。