風のささやき 俳句のblog

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語り部の多さを思う星月夜 【季語:星月夜】

2016年10月01日 | 俳句:秋 天文
まん丸の月が空を飾っている夜でした
道を歩く僕の四方からは
様々な語り口の虫が鳴き
夜の静けさを深めるようでした

虫たちは何を思って鳴いているのでしょう
今宵の満月の美しさ
吹いてくる夜風の心地よさ
それとも自分の短い生への嘆き

その声は様々な物語を
新しい生へと語り継ごうする
語り部の話しのようにも思えて来て

その一つ一つの物語を分かろうと
耳を傾ける自分がいました

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