Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

続・武闘派女教師Y先生の思い出

2015-03-12 21:57:34 | コラム

小学生の背骨を破壊した暴力教師、周りから「熱血先生」と呼ばれていた 3年前にも生徒にケガさせる(スポーツ報知)

過去記事『武闘派女教師Y先生の思い出』したY先生の話です。

小学校低学年の時の担任だったY先生は、うら若い女性だったにもかかわらず筋金入りの武闘派でした。
美人でしたが、眼鏡の薄茶のレンズ越しにのぞく眼光は、間違いなくドSのそれでした。

まず、授業チャイムが鳴ると同時に始まるのが「処刑」でした。
宿題や勉強を道具を忘れた者を、黒板の前に並ばせて処刑していきます。
まるで中世ヨーロッパの公開処刑場を囲む民衆のような熱気が教室を包みます。

処刑方法を編み出すのにもY先生は天賦の才を持っていました。
初めは竹のものさしで太ももをはたいていたのですが「音は派手だが痛くない」と気づきます。
で、今度はもみあげを掴んで上に引っ張り上げるのにはまっていました。

中でも当時皆の語りぐさになっていたのが常連だったI君でした。
Y先生はI君のこめかみを掴むと、かろうじてついていたつまさきが床から離れて行ったのです。

それでも、Y先生のことは皆好きだったと思います。
その理由は大きく2つありました。
まず、処刑方法がフェアだったことです。
ものさしで太ももをはたくのも、女の子はわざわざスカートを上げさせていました。
そして、もうひとつは、怒りに任せて体罰を加える事がなかったことです。
むしろ、感情的になったところを見たことがありませんでした。

その後、5年生になった時、家庭科の授業で再びY先生に教わることになりました。
またしばき倒されるのかとドキドキワクワクていると、意外にもY先生の授業は穏やかでした。
上品な大人の女性といった佇まいで、それで僕はこっちが本来のY先生のなのだと知りました。

コメント
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