Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

議論でかならず勝つ方法

2015-03-16 21:33:34 | コラム

枝野氏「安倍首相でさえ2回目は政権運営をうまくできた。我々にできないはずがない」(日経新聞の記事より)

小学校の道徳の教科書にソクラテスの話がありました。
読んだ当時、説明こそできないものの「なんかうさんくさいオッサンだな」と思ってました。

なにか気に入らないことがあると相手に「お前は何も知らない」と難癖をつけます。
当然相手は怒って「ならお前はどうなんだ?」と言い返します。
すると「俺は自分が何も知らないことを知ってる分だけまだマシだ」というのです。

会社でこんなことを言い出す人がいたら、次の日から社史編纂室に缶詰か一日草むしりです。
私生活でなら庭に迷い込んだ野良猫か小鳥くらいしか相手してくれなくなるでしょう。

ところが、インテリの世界ではこんなわからず屋が案外偉そうにしています。
なぜならこれは議論をする上での必勝法だからです。

例えば「野球とサッカーどちらが面白いか?」で議論をしていたとします。
野球派とサッカー派に分かれて、自分の良さや相手の悪さを言い争うことになります。

そこで、こう言えばいいです。
「そもそも何を持って面白いというのでしょう?」
「スポーツとはなんなのでしょう?」
「どうしてスポーツにルールが必要なのでしょう?」
こうして議論をどんどん定義の問題にしてやります。

すると、いきなりは答えられず相手も言葉に詰まることが出てくるでしょう。
あるいは怒り出す人もいるかもしれません。
それで、まだ免疫のない若者になら「議論でこの人に適う人はいない!」と思われます。

相手が少し利口なら「それなら、お前に一体何が分かるんだ?」と聞かれるかもしれません。
そうしたら「何も知らないことを知ってる分だけお前たちよりましだ」といえばいいです。

どう考えても卑怯ですし、これに対する反論もちゃんと用意されてはいます。
でも、観客が一般人なら、十分通用する方法です。
なにせ、この手法を上手く使って「論客」としてメディアで人気の人を知ってますから。

コメント
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