Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

続・悪のメディア

2015-03-18 21:43:53 | コラム

NHK「クローズアップ現代」にやらせ発覚! (週刊文春の記事より)

K先生という画家の方が近所に住んでいて、地元の主婦を中心に半分ボランティアで絵を教えています。
僕の母もかれこれ20年近く絵を教わっています。

K先生は画業一本でやっているだけあって腕前は一流です。
けど、あまり有名ではありません。
その理由の一つにこんな出来事がありました。

昔、NHKがK先生の才能を見込んで、番組で作品が取り上げることになりました。
実際に仕事現場の撮影から、これまでの半生、そして自分の作品に対する想いまで様々な取材を受けました。
その応対には先生も好感を持っていたようですが、それも裏切られることになりました。

というのも、実際の番組が本当のこととは程遠かったからです。
インタビューが編集で切り貼りされ、自分の意見とは真逆のことを言ったことにされたりもしました。

以来先生はテレビの取材は一切断るようになったそうです。
名が売れれば作品だって高く売れていいに決まってますが、よほど腹に据えかねたようです。

しかし、その話を聞いた僕はこうも考えました。
世間でもっと名の売れているアーティストだって、同じような経験はあるはずです。
でも、金欲や功名心から、メディア側の作る虚像に半ば言いなりに従っている部分もある気がするのです。
むしろ、そうなれない人は有名にはなれないのかもしれません。

ラファエロや狩野永徳、それにダリなど商売人として優秀で、後世に伝わる作品を残した画家だっています。
ですが、メディアでおだてられてるアーティストたちには、ちょっと眉に唾をつけて見るくらいでいいのかもしれません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする