古賀茂明氏「官邸からバッシング受けた」→菅官房長官「事実無根だ」(産経新聞の記事より)
昔いたある職場にMさんというベテランの方がいました。
蓄えた口ひげに深く響く低音の声、それに落ち着いた物腰は大人の余裕を感じさせます。
人知れずついたあだ名はずばり「ダンディM」でした。
僕も大変お世話になり、尊敬もしていました。
その後、僕は職場をやめてしまったのですが、ダンディについてある風の噂を耳にします。
というのは、実はダンディは某新興宗教の熱心な信者だったというのです。
それで仕事上の関係者でも構わず勧誘するので、陰ではよく思われていないとのことでした。
ショックだった一方で、こんなことも考えました。
「ダンディのあの懐の深さは、信心によって支えられていたのかも」と。
その質を問わず、何かを強く確信した人は迷いがなく立派に見えます。
信じるもののために自分を犠牲にできますから、結構いい人にも見えます。
正直、その点は個人的にはうらやましくも思います。
ただ、それでも絶対おかしいです。
こういう人は、やっぱりどこかズレています。
それはいわば「現実に対する認識力の欠如」です。
そういう人にかかれば、まっとうな批判でも○○の陰謀になってしまいます。
そして批判されればされるほど自説の正しさを信じるようになります。
そうなれたら、ある意味では幸せかもしれません。
ただ本当の現実は手に負えないくらい複雑で思うようにならず決して楽などさせてはくれません。