Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

昭和の御代のイケナイ駄菓子

2015-03-23 21:32:31 | コラム

昔好きだった駄菓子BEST10 (webR25の記事より)

昭和の時代、あの頃僕は子どもでした。
公園は子どもたちで溢れ、小さな商店街でも買い物時ともなれば主婦たちで賑わっていました。
日本中がまだ見ぬ未来に夢を見、よりより明日が来ることを信じて疑いませんでした。

でも、とにかく色々なことがいい加減でした。
留守番中に訪れるヤクザのような新聞勧誘員。
インスタント製品を客の目の前で袋から開けて湯がいて出すラーメン屋。
家の近所には腐った卵を平気で店に並べる悪徳商店もありました。

さて、そんな時代に昭和を強く感じさせる思い出深い駄菓子があります。
僕は当時、とあるアイス・キャンデーにはまっていました。
毎日母親に貰った数十円を握りしめては、そのアイス目当てに駄菓子屋さんに走ります。

味がどうこうではありません。
どうしても当たりが引きたかったのです。
普段ならもう一本ですが、このアイスはひと味違いました。
袋の裏にマークがあれば、なんと現金が当たるのです。

それも最大で500円です。
子どもの500円といえば、感覚的には田園調布に家が建つくらいの大金です。

現に同じ社宅に住んでた友達のY君は一度当てていて羨ましくてしかたありませんでした。
しかし、何度やっても10円がたまに、50円も一度当てたことがあるくらいです。
やっぱり当時でも色々とアウトだったのか、結局短期間でそのアイスは姿を消しました。

あの懸賞金つきアイスは昭和だから許された時代の徒花です。
そして、それは当時のいたいけな子ども達にギャンブルの味を覚えさせた罪な駄菓子でした。

コメント
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