ドイツ墜落機パイロット閉め出し「中から鍵かける」 墜落機音(テレ朝newsの記事より)
ツアーコンダクターをやっている方によると飛行機事故には当たり年というのがあるそうです。
確かにここ一年ほどの航空機事故の数とその被害の甚大さは偶然とは思えないほどです。
さて、日本ではやはり御巣鷹山の日航機墜落事故が思い出されます。
事故が起きた時期、ちょうど母の奈良の実家へ帰省中でした。
毎年、お盆の渋滞を避けるため深夜の東名を走ります。
終業日にそのまま運転する父は眠気覚ましにいつも車中でラジオを流していました。
その夜は事故から数日が経った頃だったでしょうか。
ラジオでは身元が確認できた方から氏名を夜中何時間もひたすら繰り返しています。
小さかった僕も目が冴えてしまい後部座席で横になりながら聴いていました。
途中からまるでお経か呪文を聞いているような不思議な感覚になってきます。
まるでずっと同じ所を走っているような窓の外の深夜の高速道路と、延々と被害者の方の名を読み上げるラジオが頭の中で交錯します。
そのたんたんとした無機質な様子に、逆に失われた命の痛ましさを子どもごころに感じました。
どこの神社だったか忘れましたが「昇魂之碑」という石碑が立っていたのを覚えています。
戦没者を祀るのは普通「招魂之碑」ですが、昇ると書くのは特に日航機の墜落事故の被害者の方を悼んだものです。
その神社は事故現場の近くではなかったはずですし、記憶に自信がありませんが、その前で手を合わせたような覚えがあります。