百田尚樹「同性とセックスしたいという願望を持つのは自由だと思うが、そういう人たちを変態と思うのも自由だと思う」(Twitterより)
学生時代、同級生に同性愛者だとカミング・アウトされたことがありました。
何かの話の流れで身の上相談みたいな雰囲気になったのだと記憶しています。
そこで彼が言っていたことで特に印象に残っていることがあります。
「普通の人がゲイを気持ち悪いと感じるように、男女のまぐわいは気持ち悪く感じる」
当然といえば当然ですが、言われるまでそんなこと考えたこともありませんでした。
でも、これはしかたのないことでもあります。
我々は異性を好きになるか同性を好きになるかを、自分で考えて決めているわけではありません。
同じように、自分と逆のセクシャリティを持つ人を、気持ち悪く感じてしまうのもしかたありません。
お互い馴れることで、ある程度は気にならなくなります。
それでもカバーできない部分は、お互い遠慮をするしかありません。
圧倒的少数派の同性愛者のほうが多く遠慮を強いられるのも、ある意味でしかたのないことです。
でも、少数派ゆえの楽しみや個性を活かせることもあるし、そうそう悪いことばかりでもありません。
さて、上記事は仏新聞社テロが起きた時のことを思い出させます。
フランス国内で巻き起こる「Je Suis Charlie」運動に、少し違った見方をする人たちもいました。
「テロが悪いのは当然だけど、人の信仰をボロカス言う自由も無制限なのか?」
自由や権利が時に人を害することになるのはしかたありません。
ですが、傷つく人の気持ちを考えるのも当然です。
それが歴史や文化に深く根付いていたり、本人の自由にならないことであれば尚更です。
いわゆる保守言論人には、そういう冷静な意見を持つ人も多かったように思います。
しかし、この方の保守特有のマイノリティへの無理解と人を傷つける自由を主張する浅はかさには、ただただ残念です。