古舘伊知郎59歳「報ステ」で「パワーポイントがわからない」 キャスターのくせに無知?それとも知らなくても問題ない?(J-Castの記事より)
『電波少年シリーズ』などで知られるテレビプロデューサーの土屋敏男さんがこんなことを言っていました。
「(テレビ制作者は)『馬鹿にどう見せるか』と、みんながそう思っているようなフシがあります」
近頃、朝NHKを見ていてどこか違和感があります。
その正体は、VTRの時でも出演者の表情を画面端に出す『小窓』を使っていたからでした。
民放ではお馴染みの演出ですが、ついにNHKも陥落とは複雑な気分です。
多くのバラエティー番組ではテロップや小窓で出演者の表情を出しますが、どういうシーンなのかを分かりやすくするためです。
どんな「馬鹿」にでもどこで笑ってどこで悲しむのか嫌でも伝わります。
最近は特に「属性」がはっきりした分かりやすいタレントさんが求められています。
オカマだったり、ハーフであったり、毒舌キャラだったり、職業タレントだったり…
一昔前にレイザーラモンHGさんや小島よしおさんなどキャラ重視の一発芸タイプの芸人さんが人気を博したこともあります。
(例に出して悪いですが、僕は彼らのキャッチーな芸風はとても好きです)
さて、英語で「悪魔の代弁者(Devil's adovocate)」という言葉があります。
インタビュー時に相手の意図を引き出すためにわざと意地悪な質問をしたりすることです。
視聴者のためにインタビュアーが無知を装うというのもその一つです。
ですが、若い世代の多いネットではこの手のポジショントークが本気と受け止められることがよくあります。
上記事の古舘さんもさすがにパワーポイントがどんなものかくらいは知ってたと思います。
しかし、今回ばかりはテレビ業界人にありがちな「馬鹿にどう見せるか」をやり過ぎたのかもしれません。
土屋敏男さん達テレビマンのやり方はある意味で商売の鉄則です。
しかし、今は視聴者の理解力をあまりに低く見積もりすぎた結果、テレビがマンネリになり飽きられてたりはしないでしょうか。
もっとも『報道ステーション』は今でも人気の番組ですから、僕の見当違いかもしれませんけど。