山中教授「ノートの記録は研究不正を防ぐものすごくいい方法」(47NEWSの記事より)
この前とあるポリネシアの島を訪れる旅番組をたまたま見ました。
そこで島民の人たちが島に伝わるに津波から助かる方法を実演してくれていました。
てっきり、高いところに逃げるのかと思ったらちょっと違います。
そこらへんのヤシの木にヒモを括りつけてみんなでそれにつかまり固まってしのぐのです。
家はあらかた流されてしまうでしょうけど、もとよりすぐに建てられそうなシンプルな構造のものばかりです。
予想外の対処法に驚くというより、島民の方のたくましさに感心しました。
もちろん規模は比べる事もできないですが、約三年前に起こった三陸海岸沖の津波のことを思います。
あの時個人的に強く感じたのが「高度文明社会ほど災害に弱い」ということです。
考えてみればおかしな話です。
普通にいったら、文明が進めば進むほど我々の暮らしはより安全になる気がします。
しかし、システムというのは便利になればなるほど、緻密になり脆い面を抱えてしまいます。
我が身を振り返っても、このパソコン一台壊れるだけで趣味から夜のエロスまで一気に生活が破綻してしまいます。
なにも昔に戻れと言いたいのではありません。
ただデジタルに頼りすぎず適度にアナログを取り入れていく事こそ本当に良い文明を作れる気がするのです。
その意味で上記事のように現代科学の最先端を走る研究者達が手書きの研究ノートを重視しているというのは興味深い事実です。
小学生の頃、シャーペン禁止を巡りクラス上げての大討論が行われたのを憶えています。
鉛筆を勧めていた担任の先生の考えも今ならよく分かる気がします。
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