先日、京都のルーブル展に行ったとき、当然向かいの京都国立近代美術館にも立ち寄ったので、タイトルの展覧会を紹介します。
ウィリアム・ケントリッジという作家、今回初めて知りました。南アフリカのヨハネスブルグに在住し世界的に活躍しています。ちょっとチラシではよくわからなかったのですが、彼はアニメーション・フィルム作家でありました。なので、会場には、アニメーションの原画といえるドローイングや版画も展示されていましたが、いくつもブースがありたくさんのアニメーションが上映されていました。ひとつひとつは10分程度の短いものですが、いっぱい見ているうちにあっという間に2時間くらいたっていました。
彼のアニメーションは、「動くドローイング」といわれるそうで、木炭やパステルで描いたドローイングを部分的に描き直しながら、その変化を1コマ毎に撮影する気の遠くなる作業で作られています。見ているとパラパラ漫画を見ているようで、しかも思わぬものが次から次へとあらわれたり、画面の展開が予想できなくて、じっと見入ってしまいました。特に初期の作品は、上の作品のように水が自在に登場するものが多く、またその青がとても美しくて印象に残りました。
彼の作品は自国のアパルトヘイトの歴史や社会状況を色濃く反映した政治色が強いもので、決して楽しいものではないのですが、視覚を駆使した芸術への情熱が感じられていろいろとおもしろい作品が多かったです。
今回は、美術館と作家の3年にわたる協同作業を経て実現された日本では初の大規模な個展とのこと。10月18日(日)まで。
ウィリアム・ケントリッジという作家、今回初めて知りました。南アフリカのヨハネスブルグに在住し世界的に活躍しています。ちょっとチラシではよくわからなかったのですが、彼はアニメーション・フィルム作家でありました。なので、会場には、アニメーションの原画といえるドローイングや版画も展示されていましたが、いくつもブースがありたくさんのアニメーションが上映されていました。ひとつひとつは10分程度の短いものですが、いっぱい見ているうちにあっという間に2時間くらいたっていました。
彼のアニメーションは、「動くドローイング」といわれるそうで、木炭やパステルで描いたドローイングを部分的に描き直しながら、その変化を1コマ毎に撮影する気の遠くなる作業で作られています。見ているとパラパラ漫画を見ているようで、しかも思わぬものが次から次へとあらわれたり、画面の展開が予想できなくて、じっと見入ってしまいました。特に初期の作品は、上の作品のように水が自在に登場するものが多く、またその青がとても美しくて印象に残りました。
彼の作品は自国のアパルトヘイトの歴史や社会状況を色濃く反映した政治色が強いもので、決して楽しいものではないのですが、視覚を駆使した芸術への情熱が感じられていろいろとおもしろい作品が多かったです。
今回は、美術館と作家の3年にわたる協同作業を経て実現された日本では初の大規模な個展とのこと。10月18日(日)まで。