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ニューイヤー・バレエ NNTT(1/12)

2019-01-13 | コンサート
門外漢は承知で感じたことを。

フォーキンの振付で「レ・シルフィード」と「ペトルーシュカ」。
いまだに上演されているのは凄いことだと思う反面、100年後も受け継がれていることを想わせる。
身体表現であるから限界はあることはわかっているつもりではあるが。。。

「火の鳥」は中村恩恵。
今日的な舞台ではあったと思うがストーリーに違和感を覚える(すべてが崩壊した後、混乱のなか授かった生命に希望を託せるのかというのは新春に相応しいのか?)。その辺はオペラも変わらない。

視覚的には充分だが、聴覚は物足りなさも。わかっているつもりだがスカされた印象。
オペラでは記憶にない入場時に手渡された公演リーフレットはありがたいが音楽についての記載はほぼ0なのはニーズのなさなのだろう。


vox alius X Hugo Distler Vokalensemble

2018-12-21 | コンサート
最初にディストラーを聴いたのは40年くらい前だろうか。作曲家の名を冠した合唱団が出来たとのことで楽しみにしていた。
演奏後の指揮者の言葉にもあったと思うが非常に厳しい音楽だったように思う。オネゲルの「クリスマス・カンタータ」でES IST EIN ROSが奏されるとそれまでの重苦しさを吹き飛ばすような力を感じるのだが当夜は喜びに満ちたクリスマスとはならず、様々な問題をはらんだ現代的なものだったのだろうか。。。
合唱はしなやかに伸びやかに美しく歌っていたが、歌いだしがあやふやに聴こえる部分も散見されたのと内声部が若干弱い印象。
ソリスト達も全く力みを感じさせることのない伸びやかさは特筆にあたいするだろう。

前半のvox aliusは室内の割にはかなりの人数(単にOVPPに親しみ過ぎたということではないと思うが。)なのだが、個人の声も明確に聴き取れる明晰さを感じた(そのためかどうかわからないが後半のソリスト陣と比較すると声の魅力はやや劣っていたようだ)。

鈴木/読響・RIAS

2018-10-26 | コンサート
日本のオケもここまで来たかと思うほどの響き(アントニーニと日下の賜物か?)!
1曲目のクラウスのシンフォニアはいい曲だとは思ったもののモーツァルトの39番を聴くとやはり・・・。
鈴木ははっきり折り目正しい印象。ちょっと堅苦しいかも。
後半はRIASを加えてのメンデルスゾーン。「キリスト」は、降誕と受難のクライマックス取りで聴く側の切り替えが大変。詩篇曲はあちこちで「エリアス」が見え隠れ。
この2曲でRIASはとても贅沢。室内合唱とはいえ40名ほどだったろうか?ovppになれた耳には大勢に感じるが、実演ではおそらく理想的な人数。女声がやや弱めで高音域が怪しくに聴こえたが席の影響だろう。プログラミングはもう少し練ることもできたのではと思う反面演奏機会の少ないこれらを聴けたのはうれしい。
メンデルスゾーンの解説は痒い所に手が届かない感あり。

東混特別演奏会(夜)

2018-08-23 | コンサート

能楽堂ってことは拍手は叱られるのかとか考える間もなく
1曲目コンダリラのソプラノ第一声でいきなり鷲掴みされる。
ヴィラ=ロボスの合唱版は聴いた覚えがないが聴き進むうちにスイングルシンガーズ?など思っていると曲が終わった直後の箱鳴り!
追分節考はなんとなくお勉強で聴くような感覚だったのだが、空間系は楽しい!

これまで、無伴奏合唱は聴くのも歌うのも避けてきたのだが、ちょっと考え直さなければならないか?
やはりディストラーか

カンブルラン/ファウスト/読響

2018-01-21 | コンサート
13日に続き、読響へ。
注目はファウストのソロのブラームス。
繊細で美しく響かせるが、オケに充分対抗できる音量もある。
これだけのブラームスを聴くのは四半世紀ぶりか?
アンコールのクルタークも清廉に。

マーラー編の管弦楽組曲は第1曲(2番の序曲)を欠くというのが残念ではあったが、
ここのところ、ゴージャスなカラヤンのバッハ(マタイとロ短調)を聴き直してていたせいか違和感なく浸る。
古楽一辺倒だった頃ならこうは聴けないかったろうなあ。

ブルックナーでも感じたことなのだが、カンブルランのドイツものが変化しているような気がする。
以前はフランスもので聴かれるような、色彩感とか光彩感とかいったものが影響したかのようでドイツものはに違和感があったのだが、
ここへきて憑物が堕ちたように重厚感のようなもが増したようである。時に反応の良すぎるオケが暴走ぎみに鳴るのはご愛敬。

みなとみらいホールで聴くのは久しぶりだと思うが、こんなに音よかったか?
なにはともあれ、満ち足りた休日の午後。