久しぶりという印象のアルブレヒト。
若干動きが鈍くなったかのような気もするが、考えてみれば年齢を考えれば無理もない。シュポーアというとオラトリオと弦楽四重奏とオーケストラの協奏曲くらいしか持っていないはず。この日の協奏曲と交響曲は、「キュートな大曲」といったところか。なんとなくキュートな曲は小品であってほしいもので、なんとも居心地が悪い。これは、近代的な、機能的な現代のオーケストラで演奏されているためかもしれない。
小さな良く響く会場で鄙びた音のオーケストラと大きな音ではないけれどよく指も回る美音のヴァイオリニスト(そういった意味では神尾は適任だったように思う)で聴いてみたいものだ。
次のアルブレヒトは何時だろう。