読響/第九

2007-12-22 | コンサート

23日に振替えたつもりだったが…。
下野は最初の3つの楽章を最近では稀と思えるほどゆっくりした演奏。
まるで終楽章全体がPrestissimoかのよう(alla Marciaはそれ程でもない)。
独唱陣を含めてやや女声上位ではあるが、どうしても男声にバイアスを掛けて聴いてしまう傾向にあるのでそれほどの違和感はない。
新国立劇場以外でこの合唱団を聴くのは2度目。
前回はメシアンだったので、実力発揮とまではいかなかった。
これまで日本の合唱団で聴いた第九では他を圧倒した。
ドイツ語の発音がこれまで慣れ親しんだものと違って違和感があったり、
子音が揃わないといったことはあったが、高音が続き、悲鳴や叫びにしか聞こえない合唱団とは比較にはならない。
読響の第九もどうやら新国立合唱団ということなので、両者はいい関係を築こうということだろう。
合唱団の今の状態を維持できるのならしばらくは第九に関しては読響オケで聴く必要はないであろう。

20年ぶりとなる「ホイットマン・レクイエム」に期待