尾高:グレ

2013-02-23 | コンサート

あれ、から2年。世間的にも個人的にもあったわけですが、
東フィル「グレ」の復活公演を聴く。

尾高はこの巨大な作品をどちらかと言えば淡々と進行する。そのためか特別演奏会といった華やかさはほとんど感じられない。かといって復活(復興)といった意味合いも演奏会場からは伺いしれない。これはグレを自団のメンバーでほぼ賄ってしまえる所帯の大きさによるのかもしれない。。。

編成が大きいうえに極端に抑えることはしないので声楽陣には不利な状況となり、声はほとんど聴こえないことも決して珍しいことではないが、「グレ」の実演においてはもはや織り込み済みではあるが、山鳩とクラウスが好印象だったのは、比較的オケの薄い部分だったからだろう。新国の合唱団はここでも見事。
また、配布されたパンフもなかなか読み応えあり。特にヌリアからのメッセージ。

きょう、2013年2月23日は、シュレーカーによって「グレ」が初演されてからちょうど100年目だそうである。