METライブビューイング:ヴォツェック

2020-02-29 | オペラ

今週もライブビューイングへ。
ケントリッジのオペラはこれまでの鼻、ルル、魔笛(新国)に続いてヴォツェックで4作目。
これらの中では最もオーソドックスでわかりやすく納得いくもの。特にマリーの子供は(最後の処理を除いて)出色。

舞台は雑然とした舞台ではあったが場ごとの立ち位置、ライティング(やカメラアングル)を駆使してすっきり観せていたように思う。

ネゼ・セガンが濃密な世界を築いたと思う。全編にわたる圧倒的は音響(これは映画館の音響に起因しているのだろうが)は幕開きからヴォツェックの狂気を感じさせ、3幕のカタストロフィ、このオペラ音楽の構成といったもの音楽の物語の起伏を希薄なものに感じさせなかったろうか。
主要キャストはもうちょっと余裕があれば。。。
もう1回観たいところなのだが…。

先週のグラスの方が入りが良かったように思えたのはコロナのせい?