鹿鳴館 楽日

2010-06-27 | オペラ

キャンセル待ちの列に譲ってしまおうかと一瞬迷うが初日とは別キャストなのでこらえる。

腰越にはやや重いかと思ったがもはや貫禄的には充分(『あれ』から8年も経っていれば当然か)。概してこちらの組の方が良い出来だったと思うが凸凹が大きい。

演出は戯曲を邪魔しないと思うが群集の扱いはつまらない駄洒落のように寒く。回り舞台に載った丸いテラスは千畝のオペラの円形の鉄条網を巡らした柵を想起させ『鹿鳴館』というタイトルからは程遠いイメージ(嫌いではないけど)

音楽は初日の印象と変わらず、このオペラ化の疑問が残る。

カーテンコールに映し出される若杉は穏やかな表情だが…。

改訂したら・・・また観るんだろうなあ。


鹿鳴館 初日

2010-06-24 | オペラ

オペラかどうか判断に迷う。

おそらく三島の戯曲に付けた事が最大の原因。音楽がドラマの進行を阻む。

(台詞の関与しない、)マイム、ダンス、合唱部分以外はほとんど精彩を欠く。

肝心の台詞部分(あえて歌唱パートとは言わない)は金管がマスクする事多い。

歌手は、幸田、永田。黒田はやや不調か?拍手は池辺が一番大きい。


開放???

2010-06-22 | オペラ

こんなことになってるようです。

入手そこなった方には朗報でしょう。

初日は押さえましたが、キャスト的にはB組さんも興味ありなので電話してるか。

でも料金とか書いてないようです(開放っていったら無料か?)。

Z券の抽選は10/11シーズンからなんだなあ。


インバル「復活」

2010-06-16 | コンサート

D1000778_2

去年、琵琶湖でお目にかかって以来の虹を後に「復活」へ。

マーラーもインバルも興味はなくただひたすらフェルミリオンを聴くために。

予想外に軽いのに驚く。高音域はソプラノのナーデルマンより響きは軽い?

インバルはボルタメントを若干強調していたように思うがなんでもアリみたい曲にしては概してあっさりめか。

指揮なのかオケなのか会場なのか単にこちらの好みなのかわからないが、全曲を通してダイナミックスが3階程大きく、終楽章の舞台袖から音量が心地よい。この指揮者なら、渾身のpppを聴きたいと思うのだが、出てくるのは、全力の(しかもかなり青っぽい)fff。

しかし、都響はマーラー指揮者ばかりを招聘すればいいっもんではないと思うのだか。

そうそう、「角笛交響曲」大の苦手だったのを思い出した。


新国立劇場/「影のない女」

2010-06-01 | オペラ

四半世紀ぶりの「影のない女」ということで、楽しみにしていたが、演出的には残念な結果。雄弁な音楽を背景に舞台装置を見せられるだけの時間の長いこと。
舞台機構の乏しい劇場、金銭的に余裕のないカンパニーの演出ならまだしも、これを「国立」でやってしまう。。。

この演出の最も良かった点は、誰もが知っているように「ばらの騎士」は「フィガロの結婚」の続編ではないように、「影のない女」は「魔笛」の続編ではないということをわからせてくれたことか。
シュトラウスは、痴話喧嘩や箸の転がる様を音楽化できる作曲家であり、「影のない女」はむしろ「家庭交響曲」遠いエコーなのかもしれない。

演奏会形式だったらどんなにすばらしかったろう。