NNTT:さまよえるオランダ人

2015-01-31 | オペラ

今年初のオペラは、オランダ人。
ワーグナーのオペラでは最も苦手な演目。
舞台は簡素でスッキリしすぎ。
それなりの重量感といったようなものもほしい。
群衆処理はよく訓練されているのだが、
マスゲーム(?)でそれを舞台で観たいかといえば・・・。
合唱の出来は相変わらず見事なだけに気になる。
最後オランダ人だけが舞台に残るのははたして・・・。

ゼンタの犠牲も虚しく、救済されることなく地上に残されるオランダ人というのも有りかと。

楽日ということで、25日に比べるとミスは減少しているように思ったし
オケが慣れてきたこともあるのだろう。キャスト陣は概して小粒に聴こえた。
飯守の作りは時にテンポが遅すぎると思えるナンバーもあったが、
奇を衒わず堅実な安心していられるものだったように思う。
裏返せば高揚感やワクワク感にかけるものだったかもしれない。
このあたりの特別感のなさがこの監督には付きまとう気がしてならない。