二期会 パルジファル

2012-09-15 | オペラ

日本人のワーグナーもここまで来たという感じ。
もちろん、細かいことを言えばいろいろあるが、最初に見た二期会のワーグナーは2度と観るか位の印象だったことを思えば誠に喜ばしい。

第1幕前奏曲が終わる前に頭痛と強烈な眠気に襲われ、第2幕クリングゾールの登場で眠気、聖金曜日の音楽で頭痛も消え去る。
まあ、全体はそんな作りではあるなあと変なところに関心することしきり。
グートの演出はたぶんザルツの「フィガロ」の映像しか観ていないのだけど、自ら狭いコーナーに追い込まれていく感は説得感あり。
2幕の赤提灯とハイジのブランコは「ヘルガ」っぽいセットとはやや違和感あり。
そんなこんなで、演出の意図とか残念ながら読み取ったとは思えませんが、あのエンディングはどうなんだろ。

この時期の文化会館の天上桟敷はかなり熱気ではあったが、ピットも相当だったらしく、某奏者は扇子パタパタ、ハンド・タオルぐるぐる振り回してる。
ピットに蓋はないので上から丸見えなんだけどなあ。。。

聖槍が槍投げの槍みたいで、無垢なアーチェリー選手が槍投げに転向し成功を収めアメリカズ・カップに向け出航する妄想に我ながら嫌気がさす。