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カンブルラン/読響 グレの歌

2019-03-15 | コンサート
カンブルランが任期最後の定期にグレを取り上げた。
精緻で流麗なグレを期待していたのだが美しさとともに力強さを備えたものだった。
管楽器はいつになくパワフルに響いたようにも思ったが音の洪水・カオスに陥ることはない。
特に3部は最後に女声合唱が入るだけの男声優位な曲ではあるのだが
女声陣の印象が強いというのがこの日の特徴だったのかもしれない。
硬く細いが決して弱くニコルズ、切々と紡いていくマーンケ。。。
とは言え強靭なオケを見事にかわすディーン・スミス。バッハなどで聴くのとは趣を異にするヘンシェル!
新国立劇場合唱団は3組12声の男声合唱はあの人数で演奏可能なことを実証した。

9年間に感謝。

一晩たってしまったがいまだに冷静になれていないらしい。。。

二期会:金閣寺(2/24)

2019-02-24 | コンサート
なんともモヤモヤした公演でよく言えば洗練の極致。
終幕での盛り上がりを含めて金閣寺ではほとんど感じたことのないスッキリした聴きやすい音楽。

黛のゴリゴリしたところから上澄みを集めてみましたみたいな印象。
最後に音のカオス状態でもあれば印象は随分違うと思うのだが。
美しい舞台も音楽の古さを際立たせたようだ。

キャスト陣が大変素晴らしかっただけに煮え切らない感覚が残る。

ツァグロゼク/読響

2019-02-22 | コンサート
なんてことだ。こともあろうにブルックナーでこんなに幸福感を得ようとは!
そもそも、ブルックナーはWAB25さえあればあとはどうでもいいと思ってたしこれからも基本的にはかわらないと思う。
「紫苑」「金閣寺」に備えて振替を考えていたのだがリームがあったので(ちょいと長いが空間系の楽しい作品)。
日下がコンミスの時の読響はなんだか華やかな印象があるのだが、ツァグロゼクのもとより一層クリアに、ブリリアントに響く。
次回はいつ日本のステージに立ってくれるのだろうか。