Händel/Der Messias

2020-10-27 | 音楽

バッハ中心なので、ヘンデルって・・・
でもメサイアはやっぱり特別。

ドイツ語版、抜粋ってのはできれば堪忍してほしいのだが、
残念ながらエーマンの録音はこれしか持っていない。
全曲は録音していないのかなあ。
エーマンは限られた音盤しか出回っていないようでとても残念。


横須賀芸術劇場:カーリュー・リヴァー

2020-10-18 | オペラ

夏の夜の夢にはじまるブリテン月間もこのカーリューで終焉。

「幻(GEN)」と題されたこの公演、能の「隅田川」とのダブル・ビル。

カーリューはこの形で上演されることも多く、これで3度目(うち1回は歌舞伎とのトリプル)。
異分野との公演は弊害となることが多く今回も見送る予定だったが、
きょうはブリテンの対訳を読み込んでいたのが功を奏したか正解(多分経験値?が上がっただけ)。
前半の能も堪能した(鼓でライヒのドラミングを聴きたい妄想にかられたのだが・・・)。

カーリューについては大変充実した上演だった。
音楽面ついて顕著で声楽陣のマスクによるマイナスを除けばほぼ万全。管楽器(特にHr)の見事なこと!!!

感情の振れ幅は演出・音楽共に大きいものだったように思う。
カーリューは感動(感傷?)的な内容ではあっても決して慟哭といった感情の起伏にはないと勝手に思っているのだが、これは信仰なのか、ブリテンの闇からに起因するのか…。
和を意識し過ぎない秀逸な演出。が、入退場が音楽なしだったのは少し残念。また、バロック・オペラでは時折見かけるオケを舞台に配していたが、馬蹄形の劇場でこの形を採用するとオケしか見えない席が存在するのではないか?

帰りの京急で途中から乗ってきた釣り人でいまだに生臭く、きょうはグライムズだったか?


LUDUS DANIELIS

2020-10-17 | 音楽

ダニエル物語がTLに流れてきたので。
東京室内歌劇場が渋谷の教会で教会三部作やノアの洪水を頻繁上演していた80年代、ミヨーのミニ・オペラとともに上演されたのが「ダニエル物語」だった(と思う)。
典礼劇に触れる絶好の機会いそいそと出掛けた。

リアリゼーションされた音楽はやけにモダンに聴こえたように思うが実際も斬新なものだったのだろう。

もっと簡素(?)な演奏もあるがお気に入りはフンガロトン盤(録音も優秀なのでSACDとかにならんのだろうか)。

その後、東京の夏でも観たのだが、ミヨーは観る機会がない。


夏の夜の夢~イリュミナシオン~夏の夜の夢

2020-10-11 | オペラ

記念年ではないはずなのになぜが当たり年のブリテン。
残念ながら公演中止となった「ノアの洪水」や「戦争レクイエム」などあったようですが。。。


NNTT「夏の夜の夢」(10/4,10)。
ブリテンのオペラは編成の小さいものが多く、この「夏の夜の夢」もその一つ。偶然とは言えこの時期にもってこいの演目。
2公演を充分楽しんだのだが、平板な印象が拭えない。
主に演出に起因すると思うのだが、妖精、アテネ、職人の3つの層をあえて平坦化しているようだ。
音楽が怪しさを醸し出すがどこかドン・ジョヴァンニとレポレッロを思わせるオーベロンとパック、舞台上でほぼ横一線の上品な職人たち、透明感のある歌声もどこか浮浪児を思わせる児童合唱…。
オベロン、タイターニアの第一声はヴェルディの「オテロ」なみの力強さが欲しところだが少々パワー不足…演出・音楽共にメリハリのないものしてしまったようだ。
パックの河野は出色だったがいろんな意味でもったいないと思う歌手が多かったかと。
いつの日かニュー・ノーマルでないかたちでの上演を!


「夏の夜の夢」真っ只中の7日は森谷真理で「イリュミナシオン」(王子ホール)。
ブリテンのオケ伴の歌曲集としては「セレナード」、「ノクターン」とともに親しまれていると思うのだが、
実演となるとより簡素な「イリュミナシオン」の演奏機会が少ないのかもしれない(何れにしろどれも頻繁に演奏される曲ではないが)。
これらはブリテン/ピアーズの録音のせいだろうかテノールのための作品と思われがちだが、ソプラノまたはテノールのための曲。

薄味と感じてしまった「夏の夜の夢」に対して、森谷はピアノの山田武彦とともに非常にパワフルな演奏で「英国音楽」に確固たる信念を持っている方々(そんなもんいるんか)からは拒絶されかねないのでは?
ブリテンは多くの自作を録音しているが、プレーヤーとしても優れていたため録音は自作自演以外には少なかったための弊害だろう。
これまでのブリテン感を見直さなければならないかもしれない森谷の歌唱は大変興味深い。

来週はこちら。