新国:トリスタン 2 日目

2010-12-28 | オペラ

今の日本のオケに期待してはいけないらしいという事なんとなく実感する。

止まるのではないかと思われた初日より改善されたと思う部分もあったが、乱暴に割り込みぶち壊して先へ進む事だけが目的かのように響く。

3日目以降もっとよくなるだろうとは思うが今回はこれまで。

次の機会に期待しましょう。

テオリンは初日の疲れか抑え目に歌いたかったように見えた部分も抜く事なく歌い通したのは圧巻。ズボン役のイメージの強いツィトコーワは初々しさの残る新しい(?)ブランゲーネも見事。

いつの日か、ゲシュヴッツを!

新国流行の?水と月を使ったマクヴィカーの演出はキャストの年齢設定が高過ぎる(除くブランゲーネ)ように思うが、動きのない舞台を美しく魅せたように思う。


デュトワ:戦争レクイエム

2010-12-10 | コンサート

ただ、ただ、暗く陰惨な印象。

勿論底抜けに明るい曲ではないのだが、児童合唱ですら男声ソリストと同じレベルにいるかのように響く(児童合唱は舞台袖か)。

階層的にステージを作る事も容易いはずだがデュトワがアンサンブルも指揮するためかオケがアンサンブルを取り囲む。ソプラノソロも合唱団近くに位置することはない。

厳しい音楽が進行する中、終始通奏低音のように響く、安らかな寝息が現在のこの国の状況をあらわしているのかもしれない…。