本年もよろしくお願いいたします。
音が来ない。あれだけ大きなオケで大音響なのだろうが、オケが、ホールが鳴っているという感覚がない。勿論席の問題もあるのだがそもそもミューザの音響が嫌いなのも一因。
日本人歌手は安定した歌唱を聴かせてくれたが、ロールは強靭ではあったが声そのもののに魅力を感じることはなかった。
救いは、あのシュヴァルツを聴けたことくらいか。確かに高音域の衰えを隠し切れないのだがそれを感じさせない格とか存在感は絶大。
合唱がことごとくザッツが合わなかった部分があったように思うのだが気のせいだろうか?
(楽譜確認しよう)。
演奏前後にシュトラウスの有意義なお話を伺え、2つの「サロメ」に期待を持つも、どうやらシュトラウス不感症は重症らしい。
フランクの「十字架の上の七つの言葉」。
シュッツの諦観的な響きとも異なり、
どこか明るく、爽やかな印象。
それなりに暗く、ドラマティックでもあるのだが。
どうやら、悲痛なものだけではないのだろう。
圧倒的に勉強不足。
なんとなく源氏は知っているかなあくらいで観てはいけませんなあ。
じっくり読み直さねば。
岩田演出は随分久しぶり。
有ること無いことごちゃごちゃな設定をすっきり見せていたように思う。
あれでシンメトリーな舞台だったりしたら明るい某大御所演出かと・・・。
田中の指揮をみていたら若杉のキュー出しを思い出してしまった。
また三木作品が上演されますように。
期待値が大きかっただけにとてもとても残念な演奏会。
ヴァイグレは、淡々と進め変化に乏しい。特に2曲目は冗長な印象も。
クライマックスを6曲に設定したのだろうがテンポが速いだけ。。。
ソプラノ・ソロは歌い出しは軽く硬いそのままならどれだけ素晴らしかっただろう。
バリトンは張りと威厳?に欠く。
これで合唱が好演してくれれば全てチャラなのだが
(勿論普通の合唱団なら十分過ぎる演奏)、
高声部にバランスが悪く艶がない。
ちなみに、全般に子音が協調されすぎやしませんか?
オケは木管が好印象。