荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

荒川区町屋は鉛筆工場の町

2021年01月01日 | 散文

先日、偶然に「金子鉛筆製作所」の自販機を見つけたことから、荒川区、特に町屋に鉛筆工場が多いことに気付きました。その範囲は、北から東に流れる隅田川と南を走る都営荒川線及び西の尾久橋通りに囲まれた場所に集中しています。

 

ネットに有ったリストです。「金子鉛筆製作所」で出逢った雰囲気が楽しかったので鉛筆工場の探索を思いつきました。

 

「キャメル鉛筆製作所」

上記の情報でやって来ました。鉛筆の匂いがします。

 

 

工場らしい建物には看板がありません。

 

でも鉛筆の好い匂いがします。うろうろしていたら、出てきた青年に声を掛けられました。「かくかくしかじかで鉛筆工場を探しに来ました」と答えると親切に説明してくれました。

 

「隅田川に近いこの界隈は、水運を利用して鉛筆だけでなく木材加工の工場が発展しました。でも、もう鉛筆工場は残っていませんよ。みんな鉛筆を使わないでしょう?シャーペンですものね。ウチもここに在った工場は他県に移転しました。隣の駐車場と倉庫が工場跡です。今ここでは卸販売をしています。もう、中卸しもいません」

 

「隣の駐車場は『モリヤ鉛筆』の工場跡です。利便性の良い場所はマンションになっています。そのほかは駐車場か廃業して自宅です」

 

「鉛筆の匂いがしますか?私は慣れてしまっているのか、匂いを感じません。芯は匂わないので、多分木の匂いだと思います。

 

どの鉛筆も同じ匂いですか?鉛筆の材料の木は輸入の外材です。後は塗料の匂いですかね。もう木材を輸入して製作しても割が合いません。直接鉛筆を輸入した方が安いです。斜陽産業ですね」 楽しい探索テーマを見つけたと思っていましたが、いきなりこんなネガティブな話を聞かされました・・・ 

倉庫は鉛筆のとても好い匂いがします。思いっきり空気を吸い込みます。

 

「館野鉛筆加工所」

前掲の「キャメル鉛筆製作所」を探していて偶然行き当たりました。手持ちの情報には無い店です。1階が作業場で、2・3階が住居でしょうか?

 

キャメル鉛筆製作所のすぐ近くです。

 

おそらく、「加工所」なので、名前を入れたりキャラクターを付けたりしているのだと思います。

 

タイミング良く取引先がやって来ました。現役の鉛筆屋さんです。

こんな風に鉛筆工場の探索が始まりました。

この話、続きます。

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2 コメント

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Unknown (ベル)
2021-01-02 01:45:16
明けましておめでとうございます
今年も宜しくお願いします

新年そうそう飛ばしてますね
1晩留守にしたら凄い記事が増えてました
今年も面白い情報楽しみにしてます
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ベルさん (荒川三歩)
2021-01-02 08:29:36
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。

年末年始はコロナが不気味だし所用だしで取材できていません。撮り貯まっていたものです。
のんびりとスタートするつもりです。
返信する

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