荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

約50年ぶりの学生街

2023年12月07日 | 散文

学生が歩いています。

 

振り返る踏切りの向こうに映画館が在りました。洋画からヤクザ映画からロマンポルノまで、なんでも上映していました。あのノッポビルの場所です。

 

駅前の「鳥貴族」はレコード店でした。

 

通学路を行きます。

 

あの銀行に学費を持って行って納めた事があります。帰省時に父が、送金手数料が勿体ないから為替(?)を持って行けと言われました。

 

その向かいは大きな名曲喫茶でした。喫茶店でたむろしていた時代です。

 

通学路には雀荘が沢山在りました。高石ともや氏の「受験生ブルース」が、「♫麻雀狂いの大学生」なんて歌っていました。それにしても秀逸な店名です。「ツモ中立て混一通」ですね。思わず撮りました。「俺の雀荘」です。

 

通学路を行きます。

 

この辺です。多分ここです。安田君が暮らした下宿屋の場所です。当然改築されています。今も、学生相手の下宿屋だろうか?

 

ここに在った、奨学金を引き出していた郵便局が無くなっていました。

 

その先に在りました!嘘のように在りました。ほぼ毎日通った喫茶店です。

 

外装が全く変わっていますが、玄関上の庇だけがそのままです。何より店名がそのままです。約40数年前に、結婚前の家内を連れて来て以来です。

 

奥に通されます。内装も変わっています。ここは当時は無かったスペースです。店に入った所のカウンターの位置も違っていました。トイレの場所だけは一緒です。経営者に聞くと、「前オーナーは健在で私は店を借りています。今年度で返却の予定で、オーナーの娘さんが運営するようです」・・そういえば、女の子が居ました。もう50過ぎになると思います。

オーナーに伝えるのでと言われて、名前を答えました。ついでに、私が卒業した学科がまだある事を確認しました。

 

今どき「喫煙可」です。まあこれも経営方針です。オーナーが居ないし煙いので、カレーライスを食べて退出します。

 

帰り際に改めて眺めます。よくぞ残っていてくれました。店名「Sunset Inn」どおりの光景です。

これで見納めです。


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2 コメント

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kimihamuさん (荒川三歩)
2023-12-07 23:09:18
お久しぶりです。最近ご無沙汰なんで、如何お過ごしかと気になっていました。コメント嬉しいです。

kimihamuさんも23年ぶりの訪問でしたか。祐天寺は変化の激しい場所だと思います。それでも乾物屋さんがありましたか。話ができたのは何よりですね。
私は今回の訪問で懐かしい人には会えなかったけど、思い出の風景に接して満足しています。

時々、ご自宅の周辺を走っていますよ。
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50年振りーー (kimihamu)
2023-12-07 20:00:29
荒川三歩さん!まあ、喫茶店が残っていましたか、凄い!懐かしさを通り越して凄い!に尽きます。でも、楽しい旅ですよね? Sさんから関西の学校だったとは聞いていましたが...
私も先日23年前に住んで居た所を訪ねましたが、駅から始まりすっかり様変わりしていました(目黒区祐天寺)。唯一、乾物屋さんがそのままでした。懐かしく店主と話が出来ました。70余年続いているそうですが、細々とと言う感じでした。
blogいつも楽しく読ませて頂いていますよ
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