荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

鶴の湯の午後

2020年06月08日 | 散文

浅草の外れの路です。銭湯から客があがっています。大方の銭湯は14時から開店しています。ゆっくりした足取りで帰って行きました。

 

唐破風の屋根を頂いた本格銭湯です。

 

よく見ると、雑草が繁っています。これって、ぺんぺん草ではないでしょうか?

 

家紋も掲げた立派な構えなのに、ぺんぺん草を生やしたらイカンでしょう。

 

「鶴の湯」です。銭湯はおめでたい名前を付けます。七福神とか富士山とか松竹梅とか鶴亀とかです。

 

名付けるのは早い者勝ちなので、こういったおめでたい名前の付いた店は老舗だと判断しています。

 

名前に似合わないぺんぺん草の屋根をもう一度見上げます。比較的新しいです。 どうして掃除しないのだろう? 

 

煙突を探しに裏へ廻りました。あの白い車がある場所が銭湯のボイラー室のようです。

 

やっぱりそうです。配管が走っています。

 

廃材とかの燃料が見当たりません。重油を焚いているのでしょうか? それならタンクがあるはずですが、「火気厳禁」の下の鉄の扉の中にあるのでしょうか? 掃除が行き届いて、しっかり管理されている様子です。再び、何故屋根の掃除をしていないのか疑問が湧きます。

 

煙突を探します。周りは下町の風情です。

 

ありました! 太くて短い煙突です。この低さは珍しいです。正面から見えなかった筈です。

秋の雲のような空です。懐かしい気持ちになる路地です。

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この季節の、この時間の奏楽堂

2020年06月08日 | 散文

初夏の午後の、奏楽堂の景色が好きです。

 

陽射しに若葉が透けます。

 

この季節の奏楽堂が好きです。

 

木漏れ日の路を遠ざかりながら見ます。この時間の奏楽堂が好きです。

 

行く先も木漏れ日の路です。

 

振り返って、眺めます。

 

立ち止まって眺めます。

 

振り返り立ち止まり眺めます。遠ざかった奏楽堂が好いです。

 

炊き出しの列も木漏れ日の下です。

ここに来るといつも思います。何ともしないのか、為政者。

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